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シンプル・イズ・ベスト

とはよく言うし、わたしもシンプルなものを好むのだけど。
我が家のお雑煮はシンプルにもほどがあると思う。
田舎味噌(で呼称は合ってるのだろうか。大豆で作られてる甘くも辛くもない味噌なのだが)の汁に、焼いた丸餅を入れ、お好みで鰹節をかけたりかけなかったりするだけ。
お雑煮というか、餅の味噌汁といった方が想像しやすい一品である。
餅が溶け出すのか、普通の味噌汁よりかなりどろっとした汁になっている。

何年か前に撮ったもの。写真を撮るのが下手なのもあって、何の写真だか伝わる気がしない。

うちの母は料理が得意な方であり、母の実家のお雑煮はもっと違ったらしいのだが、嫁に来て郷に従った結果がこれらしい。
この地域のお雑煮がこれなのか、友人の家やご近所さんのお雑煮について訊いたこともないので、判断がつかない。
料理が苦手というか大味だった祖母によるもの、みたいな話を聞いた気もするが、詳しくは知らない。
地域というより家庭の味なんじゃないかなーとは思っている。正解は知らん。

思えば祖母が元気な頃は味噌も作ったりしてたな。
餅もかつては年末に機械でだがついて、できたて熱々のをちぎって丸めて一日てんやわんやしていた。
今は味噌も餅も買っている。
祖母はわたしが嫁に行く際に持たせるべく漬物の作り方などをノートにまとめてくれていたとかいう話を聞いた覚えがあるのだが、そのノートが今どこにあるかは定かではない。
ぬか床も祖母が体を悪くした際に継承失敗したようだし。漬物食べなくなったし。味噌汁も飲まなくなったし。
(あれば食べると思うのだが、母曰く作っても消費されないので作らなくなったとか)

ここまでの文書のあやふや具合からお察しの通り、母に任せきりでとんと料理をしていないわたしである。
せめて我が家の雑煮の作り方ぐらい学んどくべきでは?と思いつつ、1月も末の今更タグに乗っかってこんな話を書いているのであった。
草葉の陰で祖母に嘆かれているとしか思えないが、今日も全力で現実から目を逸らせている。

#うちのお雑煮

奇特なお方向け