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思案05『位置情報サービス考』

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2022年12月3日

 相変わらず時系列がヘンテコになってしまうけど、今回は12月15日にテクテクライフの制作者の方とお会いした時のことを書こう。ちなみにテクテクライフというのはGPSを使ったスマホアプリで、通った場所を塗ることができるゲーム。ポケモンGOとかドラクエウォークとかああいう類のやつで、ただ土地を塗ることに特化したちょっと変わったゲーム。倒す敵などはなく、ただ塗っていくっていう、「なんのために?」と問われたら返す言葉もないんだけど、逆に全く意味はないシンプルさが魅力的だったりもする。

 そのあたりの日誌にも書いたかもしれないが、突然テクテクライフの制作者の方から連絡が届いた。「お会いしてお話しできませんか?」と。僕がもう3年くらいプレイしていることと、NHKを受賞したことと、これまでも日経電子版の連載などで何度かテクテクライフのことを書いてきたことをご存知だったようで、声をかけてもらった。

 指定された渋谷の会員制コワーキングスペースに行くと、連絡をくれた方と、その方の知り合いの日経に勤めている方とがいらした。で、事前に言われていた通り、例えば「テクテクライフをテーマに落語を作ってください」というような具体的な仕事の依頼ではなく、本当にただブレストする感じの時間だった。(もちろんその先に何かご一緒できたらいいですねぇ、というような可能性は色濃くありつつ)。で、僕は僕で知的好奇心をくすぐられるのと、例によって自分のこれまで培ってきた独学の成果を試す実践の場でもあるから、喜んで参加することに。以降、ああだこうだ、1時間みっちり議論を繰り返した。落語家でありながらこれができるのは僕の強みだと思う。

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