【無料】あと231日:小遊三師匠の蒟蒻問答
10月13日
去年に続いて清水にぎわい落語まつりに呼んで頂いた。去年は白鳥師匠と会をご一緒できる初めてに近い機会で、この数年白鳥メソッドの三題噺スキルを身に付けようとそれなりに時間と熱量をかけて取り組んできた僕は、この機会だからこそと三題噺で作った『犬旦那』を演った。気持ちよく笑ってもらうことができて、ホクホクでの帰り道。なんと白鳥師匠と静岡駅まで二人っきりでタクシー同伴させて頂いた。とその時「今日のネタは三題噺で作ったんだって?」「はい!(えっへん!)」というやり取りがあった次の瞬間「まぁさ、落ち込むことはないよ。悪いネタじゃないからさ、もう少し歳をとったら今日のネタでもウケるようになるよ」と励まされて、「えっ、自分にとってはウケたという認識だったけど、あの笑い量では白鳥師匠にとってはスベったことになるのか?」とその志の高さに愕然としたのだった。
そんな思い出のあるこの会へ今年も呼んでもらえて嬉しい。当たり前だけど枠が限られている中、立川流で顔付されているのは数人で、そこに選んでもらえていることは誇らしい。そして、それは二ツ目だからであって、真打になったらまたさらに過酷な競争を勝ち抜かないといけないことを知っている。
僕の次の出番だった小遊三師匠が、まくらもそこそこに『蒟蒻問答』に入られたのには痺れた。かっこよすぎる。噺の終盤でしっかりドカンと笑いがあって、それもまたすごいと思った。真打になってもまたこういう会に呼んでもらえるようにならなくちゃいけないと思いながら、明日に備えて京都へ向かう。
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