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【無料】あと305日(たぶん):テーマ曲

 音楽の力をとても信じている。気分を高めたり落ち着かせたり、如実に影響を受ける。世界観を色濃く映し出すことができる。だからこそ、自分の会では前から流す音楽に気を巡らせているのは当然として、いつからかイベントを象徴づけるテーマ曲も作るようになった。わかりやすいのはにゃんぞぬデシに作ってもらったソーゾーシーのテーマで、今ではあの曲をかけるだけで一気に空気が出来上がる。他にもソーゾーシーで使う出囃子としてポップなものを作ったし、ツチヤタカユキとのイベントではGEZANのマヒトさんに音楽を作ってもらった。

 一昨年、真打計画を始めるにあたって、ゴールに真打トライアルがあり、そこまでも長丁場の企画になると分かっていたから全体を貫くテーマ曲があった方がいいと思って、そこで鳴っている音楽は誰のどんな音楽か最初に考え始めた。(鳴っている音楽がわかれば、そこからビジュアルワークの方向性は自ずと決まると思っている。)
 最初に浮かんだ、とある音楽家。ポップで詩情もあって、なおかつトリッキーさもあるこの音楽家に依頼をしたところ、諸々の条件がうまく折り合わず惜しくも断念することになった。
 さぁどうしようかとWEB上を探っているうちにたまたま見つけたのが幽体コミュニケーションズというバンド。地元の京都で活動しているということに縁を感じたし、いくつかの音源もイメージにぴったりだった。まだ駆け出しで外での活動がそこまで多くなかった彼らだけど、どう考えても良い音楽を作っていると思ったから声をかけたら、無事に引き受けてもらえることになった。そして出来上がったのが「ユ」という曲で、デモが届いた時は、そのクオリティーの高さに感動した。

 昨日、渋谷ラママで幽体コミュニケーションズのライブを見てきた。ライブの真ん中あたりで普通に「ユ」が演奏されていて、またそれが音源とは違うアレンジでとてもかっこよかったし、自分のために作ってもらった曲がこうしてフロアを盛り上げている事実も嬉しかった。この日の対バン相手はMomさんで、幽体コミュニケーションズに制作を受けてもらったタイミングで全て事情を伝えたけど、他ならぬMomさんが最初にお願いした音楽家なのだった。ブッキング担当の方に「全く同じ価値観です」と伝えたくなった。


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