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【無料】あと292日(たぶん):名刺代わりの作品集

5月6日
 今週は座・高円寺での『吉笑祭』から始まる。昼はこの秋に出すCDの収録会で6席演る予定でいる。いま何かしらで自分に興味を持ってもらったとして、個人としての公式の音源を出せていなくて、それはあまりよろしくないと思った。だから名刺代わりになるような作品集を二ツ目最後のこのタイミングで出したいなぁと思っていたら、ソニーミュージックさんが声をかけてくださった。
 真打昇進のタイミングで発売した方が各地での披露目など含めて売る機会が多くなると思ったけど、それよりも二ツ目のうちにこれまでの集大成として作品にして、真打になったらまたそこから新しいネタを仕込んで行けば良いのだと決めた。
 収録予定演目は映像がなくてどこまで伝わるか怪しいものもあるけど、基本的にその場のライブ感が詰まっていれば楽しく聴けると自分の視聴体験から確信していて、なので音源だからということを気にせずに自分の持ちネタの中から江戸弁・上方弁、現代・擬古典・改作とバランスを考えて選定した。

disc1
(擬)(江戸)ぷるぷる 
(擬)(上方)ぞおん
(新)(江戸)くじ悲喜

disc2
(擬)(上方)一人相撲
(改)(江戸)狸の恩返しすぎ
(擬)(江戸)床女坊

 名刺代わりという意味合いが強いから今作は初めて各種配信も行うつもりでいる。自分は音楽をサブスクで聞く習慣がないけど、どう考えてもそういうユーザーが増えているのは間違いないから、調べてもらったらすぐに音源が聴けるようにしておくのは良いことしかない。

 そして、『吉笑祭』は昼以上に夜の部が自分にとっては一つの山場で、もう8年前くらいから「やりたいなぁ」と思っていた「映像×落語」の表現をいよいよ想像していた形で世に出すことができそうだ。落語家になる前の自分が見たときに「やられた!」と悔しく思うようなそんなライブができればと思っている。

 週初めの月曜に昼夜でそんな大事な会がありつつ、週末は国立演芸場主催のらく兵兄さんの披露目がある。二ツ目枠で兄さんが顔付けしてくださったのだと思うが、これはとてもありがたい。祝いの場だからしっかり仕事をしたい。彩の国のイベントもある。これは油断しがちだけど、良いパフォーマンスをすれば年度末に表彰される仕組みのものだから、もし受賞できればちょうど真打昇進のタイミングの重なり良い景気付けになるだろうから頑張りたい。日曜は昼に渋谷らくごがあって、夜は連雀亭での勉強会。

 最近は落語会の稼働は少なめだ。仕事がないということは時間があるということで、このタイミングでぐずぐず過ごさずにモチベーションを高めに維持しながらあれこれ進めていきたい。

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