毎日マクラ「た」☆タモリさん☆

※以下は落語の冒頭でお話するマクラです。だから多少えらそうに喋ってます。

学校で友達から好きな芸能人は誰かと訊かれたら、まよわずタモリさんの名前を出していましたね。あんまり小学生が好きになるタレントではないかとも思いますが。

タモリさんといえば、まず第一に『笑っていいとも』ですが、小学生だと時間帯的に見られないので、日曜日にやってる増刊号なる総集編を見てましたね。

週末の総集編、今でいえばアーカイブを公開してるってなるんですけど、やっぱり先駆けてますよね。リアルタイムで見られない人のために。
いちおう落語は生にこだわってるんですよね。こういう状況になっちゃって、そのままオンライン配信すればいいという安易な発想に私いけなっくて、それでマクラを文字配信してるんですけど。不安しかないですね(笑)

あとタモリさんといえば、『タモリのジャングルTV』ですね。好きでした。
料理をするコーナーがあって、これで料理にハマったんですよ。今まったく料理しないんですけど、自分がしないのにハマるってことあるんですよね。料理しているという空想に遊んでるんです(笑)

このジャングルTVだと、タモリさんのほかに関根さんがいて、新山千春がいましたね、当時セブンイレブンのコマーシャルやってた。あとナインティナインが出ていて。

ナイナイが大好きだったんですけど、当時スタートした『めちゃイケ』では番組のメインで、日本テレビのすっかり長寿番組になった『ぐるナイ』でも主人公。でもジャングルTVだと、若手のポジションになるんですよ。ナイナイさんの振る舞い方も変わってくる。そうすると、よりタモリさんを偉い人だと錯覚する。いや、事実そうなんですけどね(笑)

ここから大人の社会みたいなものを学ぶんです(笑)
ナインティナイン、本当に大好きなんですよね。今から考えると、岡村さんのことを学校の先生くらいに思ってたと思いますね。

今日はタモリさんの話をしたいんですけども。

タモリさんといえば、やっぱり司会というポジション。
司会というと、テレビだと押しの強い人が多かった中で、タモリさんはひたすら、なんというか合気道の達人のような、グッと引いちゃうことで物事を進行させるような圧倒的な強みを感じました。あと、悩みとかなさそうなのがいいですよね(笑)

小学生の自分には、自由闊達なそれこそ仙人のように見えたんですよ。あんまり偉い人にはいないタイプだった。
力を入れるのは嫌いだと公言されているのに、たまに興味のあることの話題になると凄く押してくる。たぶん私は影響を凄く受けてますね。

中学生くらいになれば、もう『タモリ倶楽部』とか見るようになって。
マニアックな、テレビで特集するようなことでもないものを取り上げていて、しかもたまになぎら健壱さんとか、のちに大好きになるおじさんたちも出てくるんですよ(笑)

タモリ的なスタンスは、僕がずっとお笑いに興味を持って、やがてその渦中に生きていく流れのなかで、真ん中にあるかもしれないんですよね。それが自分にもわからないんですが(笑)

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