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【できるまでやる】以外、方法論はない

今年のお盆休みも、コロナのために実家へ帰ることなく残務処理に明け暮れていましたが、生徒たちの教材や資料を整理する中で、改めて実感した事があります。

使い古された言葉ですが【考え方が変われば、全てが変わる】という事です。

私は自分の家庭環境などから、学生時代には「世間や環境の変化」を強く望んでいましたが、世間も環境も絶対に思うように変化はしませんでした。当たり前の話ですが・・・

そして、社会に出てから【自分が変われば環境も世間も変わって見える】と知り、考え方を変える機会を得ました。
その後色んな事が上手く回り始めたと思います。

勉強の世界もまさに同じ。「考え方」が全てを変えてくれるのです。

私が周囲の人間によく言う事の一つに、勉強は何の才能も必要ない事が一番素晴らしく、出来ないという子はやっていないだけ、というものがあります。

この結論から逃げてはいけない!

もちろん、先天的に出来ない事を抱える子が一定数居る事は知っていますし、数年前まで真剣に勉強もしました。
その結果導き出した答えは、やっていない子がほとんどで、先天的に出来ない子ほど必死に努力しているという事です。

必死にやっている子は見ればすぐにわかります。
先天的に出来ないことを抱えて苦しんでいる子も、特徴的でわかりやすいと思います。
そして、先天的に問題を抱えている子には「専門家」の指導が必要で、我々以外に受け入れて下さる場所は十分にあると思います。

私がとても気になるのは「出来るのにやらない子」です。

最近、弱者を気遣う風潮がありますが、私は真に弱者を守るためには「弱者でない人が社会で活躍し、税金を多く納める事」が必要だと思っています。

働きたくても働けない人達がいることも知っていますが、本当は出来るのに出来ないフリをしている人がもったいないと思うのです。

つまり、簡単な結論なのです。
先天的に出来る・出来ないを議論したり、心配したりする前に、「考え方」を変えるべきなのです

その考え方とは「出来るまでやる!」
これしかないと私は思います。

出来るまでやると決意したのに出来ない・・・
これは先天的に問題を抱えている可能性アリです。

しかし、私が見てきた多くの子供達は「努力しているのに出来ない」と言います。

努力・・・?
これが一番の問題です。

保護者の方から「この子もやっているんですけど・・・」とお話しいただくことはありますが、本当の意味ではやっていない子がほとんどで、そういう子はやればすぐに出来る様になります。

ここで問題になるのが「考え方」なのです。
努力している・頑張っているの裏付けが問題なのです。

人は比較の理論しか持っていない

この世の中に私一人しか男性が居ない場合、私を男前か不細工か判断出来ますか?
美人だとかそうでないとか、賢いとか賢くないとか、お金待ちとかそうでないとか、いずれも全て、他の何かと比べて評価しているのは間違いないのです。

そして、「出来ないけど努力している・頑張っている」と言う人は「過去の自分と比較している」だけだということに気付かないのです。

「今までは何もしてなかったけど、最近は少しだけだがやっている」
これを努力や頑張りと考えている子も少なくありません。だから、出来ないことが嫌で苦痛を感じ、「不平・不満」が内から出てくるのです。

努力とは出来るまでやること

頑張っているかどうかは【目標に届くかどうか】で判断するものです。
スポーツの世界で「負け続けている子」や、塾に行っても「成績が下がる一方の子」
これらの子の特徴は【やっていない】だけ。
これに尽きます!

そして、努力にはタイミングも大切です。
いくら何でも試験前日に日本で一番努力しても、成績はそんなに変わりません。
中学、高校と先へ行けば行くほど変わらなくなります。

子供が頑張る姿を見ると「結果につながって欲しい」と誰もが願います。
しかしここで「自分なりの努力」をいくらしてもダメだと早く教えてあげて欲しいのです。

私の大好きな言葉に、世界のホームラン王、王貞治さんの言葉があります:

努力は必ず報われる
もし報われない努力があるとするなら
それを努力とは呼ばない

素晴らしい言葉です。これが真実だと思います。

残念ながら、才能は人によって違います。
一回で習得出来る子、三回はやらないと習得出来ない子、十回しないと習得出来ない子・・・いますよ。
人によって違います。

出来るまでやる事で、その能力もまた大きく変化していくのです。

どんくさくても、バカでも良いんです!
勉強には必ず出来るようになる方法がありますし、我々はそれを知っています。

しかし、ビジネスの世界や恋愛、嫁姑問題、上司との関係など、どうやっても上手く行かない事は世の中にたくさんあります。誰も答を知らないことがほとんどです。

東進の林先生も言っています。
恋愛において大事なのは、自分を好きになってくれる子を探すこと、恋愛の気持ちの変化は男と女で全く違うと認識すること、そして「生理的に受け付けない」という地獄のゾーンがあるのを知っておくことだと。

「生理的に受け付けない」という子に自分を好きなってもらう方法は、恐らくないと思います。

だから、確実に答えのあるの勉強で、しかも多くの人が解き方も答えも知っている分野でそれが出来ないなんてことは絶対にないのです。

どれくらい努力しているか?
どれくらい苦しんでいるか?
どれくらい苦手にしているか?
という点で、我が子の現状と感情に寄り添うのはもう辞めましょう。

出来たかどうか、その一点で評価する

親や周りの大人が基準を変えずに評価すれば、大半の子はもの凄く出来る様になります。
それはもう、誰もがびっくりするくらいに!


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