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私の先生は、生徒

おはようございます。
2月も半ばとなりましたね。

新学期が始まる時期まで
少しスケジュールが緩めです。

この時期は、とても大事。

全てのレッスンや稽古の
年間の全進行を考えます。
目標、指導ポイント。

特に学校、養成所などでは
シラバスというものを作成して
事前に提出します。
授業を受ける本人はもちろん
保護者にも納得してもらって
スタートします。

毎回の授業は
それに沿って行ないますが
ここが的外れだと
本当に辛い。
うまく進められないと
生徒にその理由を
求めたくなってしまいます。

でも、それは指導側の問題も
大きいのです。

「やる気を即す」
全員が闘いの演技を
好むわけではなく
その人たちの空気を変える事や
やりたい人に
飽きさせないように進める事も
授業の内容に含まれます。

さらに目に見える形で
上達させる事が第一目標。

胃が痛くなるほどの重責です。
気合いや自尊心だけでは
乗り切れません。

年間を慌ただしく過ごしながら
日々の授業、稽古で
受け取ってきたものを
まとめてながら進んでいきますがなぜ、こんなに簡単(に思われる)事を
伝えられないのか?
言葉が悪いのか?
動きが分かりづらいのか?
一年中、
そんな事を考えていますが
ふと、生徒さんの一言や行動で
アイデアが浮かぶことがあります。

今、まさに創り上げようとしている
相対1人型」。

手順を組む際に元になる
基本の動きを
反復練習してもらう雛形として
考えています。

稽古場に来ない時こそ
練習出来るもの。

殺陣の基本の動きには

山形
天地
受払い
突き払い
寄せ流し
受け流し

もっとたくさんの技、動きが
ありますが
この6つが身体に染み込めば
応用が効きます。

応用に繋げるための
練習方法を編み出さない限り
なぜ、できないのか?」という
永遠の課題を克服できません。

いきなり相手と
立ち回りを組むと
思った以上に
人は混乱し
動きが悪くなっていきます。

人が近づくことに反応する
防御本能かもしれません。
これも多くの生徒さんに
教えてもらいました。

まずは、動きを固めてから
落ち着いて相手と組む体制に入る。
少なくとも心理面では
楽になり、その手順のポイントを
考える余地が生まれてきます。

動きを流さない。
ゆっくりと動きながら
何を盛り込めば良いか
自身で見つけることができます。

教える側が
「こうなんだ」と
教わる人に押し付けても

その時だけの結果は良くても
形状記憶合金のように
すぐに元に戻る。

その人が常に自分の動きを
考える習慣をつけないと。
そんな、大切な事を
教えてくれたのも生徒さん。

私の先生は
生徒さんです。


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