【日記風小説】3月31日 胸中の手記 心を見透かす
3月31日 日曜日 晴れ
出世の決まった先達との会話中に、選択肢が現れる。
こちらから先達がどのような人間に見えているのかを、率直に伝えるのか、気を遣って黙っているのかの選択肢である。
そこでわたくしは率直であることを選択した。
研究や探究の程を確認できる小さな機会である。
出世を喜び恐れていた先達は、自分の心を見透かしてもらったと大変喜んで帰って行った。
しかしこれは期待していなかった相手に対する喜びだとわたしはよくわかっている。
難しいです……。