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SMASH the PAINT!! 勝手な感想

にじさんじオタの皆さんはもうとっくに手に入れていると思いますが。にじさんじ2周年記念アルバムです。

皆聴いてると思うんで今更ですが、このアルバム、めちゃくちゃ出来がいいです。こういっちゃ何だけどこの手の企画ってやっつけ感があるものも多いですが、このアルバムは全曲どれもレベル高くてマジでスゴイです(語彙力)。総合プロデューサーのkzさんほか当代きってのトラックメイカーが揃うとこうなるんだろうか。

ということで、おもむろに各曲の感想などをしたためていきます。思いつくことを好き勝手に書いています。なお、聴いた人が読む前提で書いていますのでネタバレとか全く気にしていません。ご注意。

3倍!Sun Shine!カーニバル!

このアルバムを象徴するみたいな曲がトップバッター。今やにじさんじ内でも1,2を争う人気ユニットとなったさんばかが、こういう賑やかでわちゃわちゃで遊び心いっぱいの歌をアルバムの最初に歌うというのが本当いい。同時に、さんばかの由来である(ということになっている)サンバカーニバルがモチーフのこの曲は今後のさんばかの代表曲になるでしょうね。

歌詞がもう遊び心満載で単語の1つ1つにニヤッとしてしまうし、音の方もたとえば2コーラス目の最初のとこの8bitな音は、リゼアンの『しんでしまうとはなさけない』を想起させます。ファンサ精神旺盛。

で、超個人的な感想なんですけど、僕は最初のリゼ様の「リゼ↓ひよ↑こ!」がツボにハマってしまって、そのせいでたまに入るリゼ様のコーラスが耳に入る度に笑っちゃうようになってしまいました。Cメロ頭のちーちーちっちちーちーちーちっち言ってるとこ好き。

Not For You

ひたすらカッコイイ……男のワイでも惚れるわこんなん。
しかもボーカルが2人の個性をめちゃめちゃよく反映させていますよね。冷静でクールなかなかなと、ワイルドでやんちゃっぽい葛葉っていうこの対比が素晴らしい……ボーカルディレクションが見事じゃないですか。kzさんなのかな。

特に葛葉のラップいいすね。僕は普段彼を追ってないので、他にやったラップって剣ちゃんのしゃぷラジでやったラップバトルくらいしか知らないんですが。

1+1でQ.E.D. !!

曲自体はすんごい可愛らしいのに、音はすごいドライブ感あるんですよね。
Aメロ〜Bメロは可愛らしい4ビートなんですけど、時折入る32ビートなリズムパターンで気持ちが前のめりになります。
そんでサビになると途端に2ビート色が強くなって、さらに

時計がチクタク ぐるぐる回る

のとこはアウフタクトで食って入るんで疾走感が半端ない。本当に時計の針がぐるぐる回ってる絵が頭に浮かんできます。ここめちゃくちゃ好き。歌詞と音作りがこんなに一体となってるのすごい。

それにしても、めいじーと一緒に歌ってるこの可愛らしい方は一体誰なんですか?

青春モード!もう1回!

聴いた瞬間、あーひまちゃんだぁ……ってなる曲。可愛い。
恋愛はとりあえず置いといて配信するぞ!ひまぐまついてきてね!っていう歌詞はいかにもライバーって感じ。
たださらっと流して聞くと「恋愛とか年頃の女の子が好きなものは全部うっちゃって家に引きこもってゲーム実況するよ」みたいな意味に聴こえかねないけど、そうじゃないと思うんですよ。特定の異性との恋愛関係ではなく、配信を通して結ばれるリスナーのみんなとの関係を私は選択するよ、それが私の青春なんだよ、っていうメッセージじゃないのかなぁと。

サンデーサンデー・フルーツフール

とにかく音作りがオシャレ。歌詞も相まって、清純で可憐な女性の晴れやかなオフの1日を見せられている気分になります。

クレアさんは本当イメージ通りで、すごくマッチしているかなって。
メロディもクレアさんのキーにハマってます。

えるちゃんは……普段のお部屋の様子とか想像すると……ゲフンゲフン。
いや、歌声はとても清純で可憐で、マッチしてます。

Playtime Magic

突然大人の曲が来ましたよ……le jouetにこういう歌を歌わせるかぁ〜っていう。似合いすぎ。にじさんじでも彼らしか持ってない独特の空気感を120%耳にぶつけてくる曲というか。なんかズルい。

1コーラスのティザーを試聴したときもかっけーって思ったんですが、アルバムでフルで聴くと、ゆめおと社長のラップから緑仙ソロでの大サビにガツンとやられました。
歌唱力が高い3人ならではのハモリやフェイクも聴いててすごく気持ちいいです。

Radical Rabid Riot

アニメのOPみたいなアゲアゲの曲。タイトルは当然3人のユニットRRRから来てるんですけど、それにしても「過激な狂気の暴動」なんていう厨二ゴコロくすぐる単語よく拾ってきたなって感じですし、歌詞も厨二マインド満開。世界に刻め存在証明。すいません大好きです。

これも3人のボーカルの特色がよく出ていて良い……尊様のしっとりとした大人っぽさ、お嬢のメインヒロイン感、力ちゃんの紳士っぷり。
間違いなくRRRのテーマ曲ですね。事あるごとに歌ってほしい。

圧 倒 的 存 在 感

このアルバムの中で本当に圧倒的な存在感を放つ曲。面白すぎる。よくこんな曲作ったな……

『ルカルカ★ナイトフィーバー』かな?っていうイントロからいかにもトランスっぽい味付けのデスコなノリで1コーラス入るんですけど、その後

「でびさま、言われた通りにあざとく歌いましたけど、本当にコレで良いのでしょうか?」

っていうセリフで僕は心を鷲掴みにされました。曲を聴いてるだけで2人から小馬鹿にされます。どMにはたまりません。いやMじゃないけど。
ここからの音も詞も構成も何もかも攻めてます。やりたい放題感すごい。

煽動海獣ダイパンダ

いやー、めちゃくちゃ笹木っぽい。リスナーをわざわざ煽ってくる歌詞がすごく笹木。

台パンとパンダをもじったタイトルとか土俵に上がる歌詞とかそういう仕込みも多数あるわけですけど、何より笹木自身の言葉をそのまま乗っけたような歌詞のぶっちゃけ感が、どことなく『笹木は嫌われている』を彷彿とさせません?
今まで彼女の代表曲が替え歌だったわけですが、それに成り変わるかもしれない、そんな曲だなと。

Only

アルバム内でこの曲だけ異色なんですよね。他の曲はライバー自身だったり、あるいはライバーとリスナーとの関係を歌ったキャラソンなんですけど、この曲は何でもでろーんが家族に向けて歌った曲だそうで。

でろーんはファンメイド含めてオリ曲も既にいくつもあって、あと同時期に発売されるメジャーシングルの『MARBLE』がいかにもでろーんを歌った曲なので、こちらのアルバムでは敢えて外してきたのかな、という感じはあります。

そういう意味で趣の違う1曲になってるのですが、単純に、いい曲。
それにしても、でろーんは本当に家族が好きなんですね。

Aimless Story

ラス前に配置された壮大な曲。アルバムによってはこの曲がラストにあってもおかしくなかったのでは。しずりん先輩が歩んできた2年間を踏まえて、これからのライバー活動を歌い上げているのかな。とかく先輩の声がいい。
彼女の母性や包容力を感じさせるボーカルが耳に心地いいです。

ティザーで1コーラスだけ試聴したときは、先輩が凛famを引っ張っていくような、ついてきてね、って呼びかけているような印象を持ってたんですけど。
でもフルコーラス聴いてみると、2コーラスめ以降

無邪気に笑う声に手を引かれ
歩いてみようか

とか

どこまでも 駆けていく
その背中 ゆっくりと 眺めよう

とあって、むしろ先輩が引っ張られる歌詞が出てくるんですよね。
僕の中では、先輩がリスナーに引っ張られるというのは解釈違いだったんで、あれーと思っていたんですけど。委員長の解説によると、凛famだけじゃなくてJK組との関係も入っているとのこと。
委員長やでろーんが元気に先輩をいろんなところに連れ回して、先輩がお姉さんとして後ろをついていきながら2人を見守っている……うーん完全に解釈一致でした。

アンチグラビティ・ガール

この曲は……この曲はね……

最高じゃないですか。

委員長最推しなのでどうしてもエコヒイキになっちゃうのですが、マジでこの曲はスゴイ。

委員長のことをそれなりに知ってるリスナーなら、この曲が月ノ美兎そのものを体現してるって絶対思うはず。
タイトルから歌詞から、彼女の曲として完璧なんですよ。

セオリーも何もないけど、とにかくデタラメにガムシャラに宇宙を目指す女の子。

3D全盛だったVTuber業界にセオリーから外れたLive2Dで殴り込み、にじさんじを業界最大手までぶち上げた軌跡であるとか、好奇心の赴くままに行動力全振りで何でもやってしまうパーソナリティとか、月ノ美兎の全てがこの歌詞と「反重力少女」ってタイトルに詰まってます。

音作りもホントすごい。エモ系のバンドサウンドをEDMで再構成させたような中に音がほんと自由に散りばめられてて、浮遊感と開放感と疾走感が襲ってくるんです。宇宙行くぜ!っていう歌詞とのシンクロ具合がすごい。すごいしか言ってない語彙力。

1コーラスめの歌詞は「笑いたい」だったのが、2コーラスめから「笑ってたい」に変わって、ああきっと彼女は今も笑ってるんだなって思います。
ずっと笑ってて。ずっと。

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