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VtL両国で月ノ美兎委員長に贈ったフラスタの裏話

こんにちは。みとフラスタの中の人です。
今月始めに行われた『Virtual to LIVE in 両国国技館 2019』で委員長にフラスタを贈る企画をやりました。贈ったフラスタがこれ。

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この製作での裏話がめっちゃ濃いので、次のイベントで委員長にフラスタを贈る人に向けて、僕はこんなことをしてこんな苦労を経てフラスタを贈ったから参考にしてね……と書くつもりで、当初この記事のドラフトを書き溜めていたんだけど。

まさかね。もう来月に委員長の次のイベント、来ちゃうなんてね……

もう1ヶ月切ってるし、他の人が手挙げるの待ってる余裕ないので、僕(というか、みとフラスタ)が引き続きフラスタ企画やることにしました。

ということで、今まで書いてた内容の大半を破棄して、VtL両国で贈ったフラスタの、主にパネルのデザインについてのみ、あとがき的なものを残しておくことにします。

なぜ等身大パネルじゃないのか

まず書いておきたいのはこれ。
フラスタのパネルってキャラの全身像を切り抜きで添えるものってのが王道で、特にV周辺は等身大パネルを使ったものが多い印象です。

でもこちらは、長方形パネルで、等身大どころか全身像にもしなかったのです。
それは1つには、特に等身大は手間がかかるだろうと踏んだから、なんですが。
もう1つは、過去に委員長に贈られた等身大パネル付きのフラスタがクオリティ高すぎたからです。

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PANORAより)

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TwiPlaの参加者募集ページより)

みと夏と幕張でのもの、いずれも美兎ボタンさん製作のものなんですが。
小道具とかのディテールが凄まじくて、正直、このクオリティのものと張り合いたくなかったんですよね……

美兎ボタンさんはVtL両国にはフラスタを出されていなくて、むしろこちらのフラスタの製作にいろいろご協力していただいた立場だったんですが、皆さんの記憶にある過去のフラスタと勝負したくなかったんです。

まぁでも結果的に、長方形パネルを採用して良かったかなって思います。
他のフラスタと差別化できたし、何より良かったのは、このデザインだとちょうどパネルが皆さんの目線の位置に来るようになってたことなんです。

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前が人混みでごった返していても確実にパネルだけは見て頂けたんですよね。

こんな風に、お花がパネルの舞台みたいになって見えるんですよ。
あとで書くとおり、実際僕はそういうコンセプトをこのフラスタに込めていたので、結果的にはすごく満足しています。

イラストをお願いする経緯

なんと言っても、Vに贈るフラスタでキーになるのはイラストでしょう。
僕がこの企画をやることになった晩、僕は朝4時ぐらいまで起きて、自分が思いつくまま、委員長を描かれるいろんな絵師さんをリストアップしました。そして、自分の中での「お願いしたい順」に並べたのです。

その結果、リストの一番上に来たのがvsmbさん(very_strong_muscle_boyさん)でした。

vsmbさん、でろーんの歌のMVをよく手がけておられることもあり、でろーんを一番よく描かれている印象があるんですけど、でも僕はvsmbさんの描かれる委員長がとても好きだったんですよね。可愛くて茶目っ気があって、特に笑顔がとても良い。
あと何ていうか、独特の色使いで、どこか儚げな雰囲気を漂わせる作風で。最近知ったんですがSFがお好きのようなので、もしかしたらそういうあたりが僕に間接的に響いたのかも知れませんが(僕も一時期SFにハマってた)。

ということで、僕はどうしても、vsmbさんに委員長を描いてほしかったのです。先ほども書きましたが、やっぱりでろーんとの接点が多い方でもあるので、敢えて「月ノ美兎」が主人公の舞台にvsmbさんを引きずり出したかった、てな感覚もあったかもしれません。

そして、先ほど等身大パネルを採用しなかったってことを書きましたけど、更にvsmbさんに頼もうと思った時点で、等身大の切り抜きじゃない方が逆にいいな、と思えてきました。vsmbさんのイラストは構図がとても美しくて、だから人物だけ切り抜いて置いちゃうと良さが消えてしまう気がしたんです。

ということで、敢えて等身大じゃない、長方形のパネルに存分にイラストを描いてもらう、ということにしたのでした。

イラストの裏に込められたもの

さきほど書いた通り、vsmbさんの描く委員長って、可愛くて茶目っ気があるところが魅力なんだと僕は思っていました。なので描いてもらうイラストも、そっちを前面に出した、デフォルメキャラでもいいくらいのものをお願いしようとしていたのです。

しかし、vsmbさんとの最初の打ち合わせを待つ間に、事件が起きました。

ご存知のとおり、10/20配信の「楓と美兎〜休日編〜」の最後、衝撃的な事実が明かされました。
去年の8月ででろーんが活動を終了する予定だったこと。そしてそれ以前の時期、つまり去年の早い時期に委員長はでろーんと一緒にVを引退するつもりだったこと。

打ち合わせはこの2日後に行われたんですけど、僕はすっかりこの衝撃を引きずっていまして。だから、委員長の単にかわいい面を描くのではなく、なんと言うか、「辞めないでくれてありがとう」って気持ちを表現したくなったんです。

それでだから、どうしても、かえみと的な意識が強くなってしまっていました。ということで、打ち合わせ中ちょっとした異変が起きたのです。

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vsmbさんのtumblrより)

vsmbさんがKANA-DEROの直前に描かれたこのでろーんのイラスト、構図や色合いの参考の1つとして最初に依頼したときから引き合いに出してはいたんですけど、つい何となく、

「このでろーんの相棒って、どんな人物なんでしょうね?」

と僕が口走ってしまいました。
vsmbさんも何かそれで腑に落ちるところがあったのかもしれず、だから今回のパネルイラスト、上の絵と同一イメージを元に描かれた、そうです。

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余談ですが、終演後にvsmbさんがでろーんのメジャーデビューを記念して描かれたイラストがありまして。

vsmbさんにいちいち聞いて確認してませんが、これもまた、同じイメージを共有しているのかもしれません。

フラスタの大まかなコンセプトも、このときvsmbさんに相談に乗ってもらいながら決めました。具体的に言うと、委員長含めた出演者全員のイメージカラーを使って、VtL両国という舞台を表現することにしました。
にじさんじの出演者が表現されたスタンドに委員長が描かれるイラストが乗ることで、にじさんじを支え、にじさんじに支えられた委員長がステージに立つことを表現したかったのです。

キーワードも「虹」にしました。様々な色の花を重ねることもあったし、そもそも、にじさんじだし。
特に話し合ってもいないけど、パネルイラストに虹が入ったのもそういう意味なのかな、と思っています。

なお、打ち合わせの後にvsmbさんが描いてくれたラフは2つあります。
1つはさっきのイラストですが、もう1つ、委員長のかわいくて元気な方面を前に出した案のラフも描いてくれました。そちらもとても良く、ボツにするのが惜しかったので、結果、ネームボードに添えるイラストとして流用されたのでした。

ということで

初めてのフラスタでしたが、僕としてはかなりアツい想いを込めて製作したつもりです。初めてでうまくいかないところも多々あり、もっと色々できたなーと思うことはありますが、概ね満足しています。
イベント終了後、参加者の皆さんにアンケートをお願いしたのですが、フラスタへの満足度で5段階中の5を挙げてくださるった方がほとんどで、本当に良かったなと思っています。

……てあたりで、この長々とした文章をここまで読んでくださった方。ありがとうございます。
そんな方にはぜひ、来月のフラスタ企画に参加をお願いしたい!

よろしくお願いします。

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