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文化を遊ぶ方法

私たちが出来ることは限られていますが、何かを作ってみることは直ぐに出来ますので、カタチにすることは得意です。
畳の大きさは昔からおおよそ3尺☓6尺でして、それは日本人のヒューマンスケールになっております。
今ある畳の機械はそれを造るためには特化しておりますので、小さくなればなるほど、その恩恵は小さくなります。

手縫いで行う楽しさ

ですので、機械で縫える所は縫いますが縫えない所は「手縫い」で行います。しかし、この手縫いが試作段階だからでしょうけど、とても楽しいです。50年以上前は、包丁と糸と針でのみ作っていたのですから、何か昔の畳職人がしていたようなことをしている錯覚のようなことを感じ、背筋が伸びる思いです。
※もちろん今でも手縫いのみでされている所もあります

また、今回はダイケン表(紙製)を使用しました。コレは色目の変化を見てみたくて。最初に作りました水色+茶色は、かなり相性が良いです。
あとは、先日の移動式畳にも使いましたモノトーン系も落ち着きがあると感じました。

モダン乱敷き畳

島根の吉田畳店さんが会長をされている「モダン乱敷き畳」というのがあります、既成概念に囚われないとても華やかな畳を全国の会員さんが作られています。1年に1度アワードもされていますね。

何かしら、そのエッセンスが使えないかと前から考えていまして、今回、使わせていただきました。
※厳密には違うのですけど
本来のお茶の世界ように、派手だったり煌びやかだったり奇抜だったり、畳もいろんな可能性を模索した方が楽しいと思います。

銅のプレート

可能性は「その人」次第

個人の畳店の方は、ものづくりが得意ではあると思いますので、畳で何かをされたい方はお近くの畳店の人に出来るか出来ないか聞いてみられるのも良いと思います。大抵の人は「出来る」と言われるでしょう。なぜなら職人ってそういう人ですから。
私は結構、幾何学的な形が好きですので、こんな感じになりましたが、手を掛ければ「丸」とか造形を作るのも出来ると思います。 

今回は、主に外見のことをお伝えしましたが、次回は「使い方」をお伝えできればと思います。何故、このカタチになったのか。宜しくお願いします。

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