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【アベプラを見て】 私が電車やバスで席を譲る理由

またアベプラの話なんですが、ヘルプマークの人に席を譲るかどうかという特集がありました。

相変わらずコメント欄は罵詈雑言でした。
この手の話題になると、必ず「席を譲ろうとしてキレられたことがある」「譲られて当然って顔をしていて嫌な気分になった」「譲ってほしいなら自分から譲ってほしいって言えよ」と言う人が出てきますよね。あれ何なんだろう。

キレられたことは一回もないし、そういう場面を見たこともない。
「譲られて当然って顔」ってどんな顔だよ?譲るたびにその人の顔なんて観察しません。
毎回同じ人がこの話をしてるんじゃないかって思えてきます。

「自分から言えよ」ってのも冷たすぎやしませんかねえ…。

私が席を譲る理由は単純

私はお人好しなので、席を譲るのはもちろんですが困ってそうな人がいたら積極的に声を掛けています。

理由は簡単で、その日一日「今日は良いことをしたな」と気分良く過ごせるからです。

逆を言えば、困ってる人に手を差し伸ばさなかったことで、あとから心配になって気分が落ち込むんです。

10年ぐらい前に、女子高生がスカートがめくれ上がったまま歩いているのを目撃しました。さすがに知らない男に指摘されたら嫌だろうなと思い声を掛けられなかった。
近くにいた女性に伝えて、代わりに指摘してもらうことも出来たはず。
あの時に何も行動できなかったことを今でも悔やんでいるんです。

そんな思いはしたくないので、できるだけ声を掛けています。

先日、バスで座席を譲られた

私の住んでいる地域は高齢化が著しく、バスを利用する人がかなり多いです。

一方で、観光地が近いため、昨今のオーバーツーリズムの影響で生活に使うバスが平日の昼間でもすし詰め状態になっています。数年前まではこんなこと想像も付きませんでした。

私がバスに乗った時、数名の高齢者、赤ちゃんを抱いたお父さん、5才の子供を連れた私が並んでいました。
その様子を見た、若い韓国人カップルの旅行者が私達に席を譲ってくれたんです。当然、みんな赤ちゃんを抱いたお父さんに席を優先します。

優先席も一つ空きましたが、途中から乗ってきた若い男の子がササッと座ってしまいました。まあ体調が悪かったかもしれませんし、何か疾患を抱えていたかもしれないので文句は言えません。

私は私でどでかいキャリーバッグがゴリゴリと体に当たって痛いのですが、子供を守るために必死。

そうこうしていたら、その様子に気づいたおばあちゃんが「気づかなくてごめんなさい💦」と言って優先席を譲ってくれました。(流石に断りましたが、すぐ降りるからと言っていただいたので言葉に甘えました)

譲られる方も嬉しい気持ちになる

子供が赤子のときからバスはよく利用していて、帰宅ラッシュ時と重なるたびに席を譲ってくれる人が多くいました。本当にありがたいですし、頭が上がりません。
と同時に、「あー、なんだかんだ言って優しい人って結構いるんだな〜。冷たい人が多いっていうけど、ネットの意見に惑わされているだけだな〜」と思います。

「席を譲って欲しい」は言えない

譲られる経験をした身から考えると、「席譲っていただけませんか?」と聞くのはかなり勇気がいります。というか無理ですよ。

でも、「席どうぞ」の一言には勇気なんかいらないです。

譲って欲しいなら言え!って人は、自分だったらどちらのほうが言いやすいか、冷静に考えてほしいです。

席を譲る行為が「ほんの少しの優しさ」というのも大げさだと思います。あんなの優しさでもなんでもありません。

妊婦さん、高齢者、(視覚的に分かる)障がいがある人、小さい子ども、、、etc
大変そうな人がいたら、気にかけるってだけの普通の話です。

もっと積極的に座席を譲ろう(もちろん無理しない範囲で)

疲れ切ってるとか、体調が悪いとかもあるので必ず譲れって話ではないです。
元気な時、健常な時だけで十分だと思います。

ただ、他人に気軽に座席を譲ることができる「心の余裕」を持つことができれば、毎日がもう少し楽しめるだろうし、リアルな社会は思ったほどギスギスしてないんじゃないかと思えると思います。
そのほうが、日々が生きやすくなる気がします。

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