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元々はこちらが主流だった「塩イクラ」

シーズンより一足早いですが、スーパーに生筋子が並ぶようになってきました。
まだちょっと高いのですが、せっかくなので旬の味覚を。
ということで、「イクラ」を作ります。

北海道名物”イクラ”といえば醤油漬けを想像すると思いますが、かつての北海道は塩漬けが主流でした。
アイヌ民族は乾燥させたものや、塩水でバラしたものをそのまま食べていたとも。
塩イクラはその流れにあるものなのだと思います。

作り方は極めて簡単

材料

●ぬるま湯(50〜60℃程度)…1リットル
●塩…大さじ1

●生筋子
●塩水…バラした筋子がひたひたになる程度。塩分濃度は13%。

作り方

  1. 塩を入れたぬるま湯の中で生筋子をほぐしていきます(火傷に注意)

  2. 完全にほぐれたら、何度か水換えをして細かいカスを取り除きます。

  3. 水が済んだら卵を容器に移し、塩水をヒタヒタになるまで入れます

  4. 20〜30分漬け込んだら完成。一晩漬け込んだたらもっとおいしい

漬けた状態です

POINT

  • 筋子をほぐす時は網にこすりつけて〜なんてのがよく言われますが、別に手でも十分です。意外と潰れないので、手でワシワシやっても大丈夫。

  • 生臭さの原因になるため、血管などはきっちり取りましょう

  • ぬるま湯に漬けると卵の表面が白っぽくなりますが、問題ありません。

卵の濃厚な味わいが楽しめます

醤油漬けもおいしいですが、塩イクラはイクラ本来の濃厚な味わいを楽しめます。イクラ丼にするというよりは、薬味のように使うのがおすすめ。
冷奴に乗せたり、粉吹き芋に乗せたり、クリームチーズなんかも合います。少々しょっぱいので、酒のつまみにピッタリです。
汁物の最後のトッピングで塩イクラを散らすのも良いでしょう。
より濃厚に、ねっとりした口当たりを楽しみたい場合は、漬けていた塩水は捨てて、しっかり水を切った状態でタッパーなどで保存してください。2、3週間は保つはずです。

冷奴。醤油かけなくてもおいしいです

ちなみに我が家の醤油漬けは

大抵は醤油・みりん・酒を1:1:1で漬けダレを作りますが、ちょっとみりんの匂いが強いので苦手です。市販のイクラも口にあいません。
なので我が家では醤油と酒を1:1で漬けます。

醤油漬けだと色は濃くなる

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