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LIVE備忘録 vol.11 【燦々】

『カネコアヤノ 日本武道館ワンマンショー 2023  単独演奏 1月17日』



2022年9月6日。


日比谷野音の代替公演『カネコアヤノ 中野サンプラザ ワンマンショー 2022』にてアンコールのMCで発表された2daysの武道館公演。

その日が期末テスト直前期であることなんか考えずに、家に到着して2秒で応募した。


ソワソワしながら訪れた9月22日。
朝は電車が遅延し、夕方は意味わからないレベルの土砂降り。ビショ濡れで帰ってきた洗面台の前であまりの運の悪さにブチ切れた後、雨が上がり落ち着いた街へ繰り出してケータイを見た。



弾き語り公演、そしてバンド公演、どっちも当たっていた。



んだよ!めちゃめちゃ運いいジャン!!!!!
愛してるぜ!世界!!!



過去2回のカネコアヤノライブはバンドセットだったため、なによりも弾き語り公演が当たったことが嬉しかった。
5月の中野サンプラザでの弾き語りライブは、授業があり泣く泣くリセールしていたため、もう弾き語り公演への思いは募りに募りに募りまくりのつのだ☆ひろ。
しかもその初弾き語りを武道館で観れるという、、、。
そもそもの初カネコアヤノが武道館だったし、運よすぎだよな。


ライブ1週間後の1月25日には、約1年9ヶ月ぶりの新AL『タオルケットは穏やかな』をリリース予定で、先行配信されていた2曲の他にも色々な新曲を聴ける“予感”がしていた。

【発売決定】ニューアルバム『タオルケットは穏やかな』


さらにライブ直前の1月16日には、予告無しでゲリラ的にライブ音源の『カネコアヤノ 単独演奏会 2022 秋 -9.26 関内ホール』が配信リリースされるというドッキリ。

このライブは、応募したものの外れてしまって行けなかった公演で、リリースされて速攻ひと通り聴いた。





そんなこんなで充分にボルテージが上がりきって迎えた1月17日。
多少のテストへの不安を抱えながらひとまず学校へ向かった。

授業を終えレポートを進めたカツヲは、浮かれる心で武道館へ向かった。




意外と待たずにグッズを購入でき、開場を待つ中、「なにがでるかなキーホルダー2023」を開けるとDのカ🐱アヤノ。

肌寒い外の空気から逃げるように入場し、座席へ向かう。


やや遠目の席から見えたステージは、ふわふわの雲の上に浮かんでいるようだった。

‘ケーキみたい’という感想を見て、たしかに、って思いました

18:30過ぎて会場全体が暗転すると、観客各々ががゆっくりと深呼吸をして、これから始まるライブに心を落ち着かせている音が聞こえた。



ステージ後方から現れたカネコアヤノは、新アルバムのジャケ写の衣装。黒ワンピースに白エプロン。




Gibson J-50を取り出し、跳ねて流れていくようなアルペジオから始まったのは“週明け”。
優しく囁くような歌声に耳をすませる。

私だけをみてればいいのに
世界がひろすぎて 退屈な月曜日

週明け



一転して力強いストロークで歌ったのは“Home Alone”。
低音が心地よいギターの音色に、パワフルな歌声が混ざる。

これがカネコアヤノの弾き語りか、、、

サビになれば伸びやかなファルセットも聴こえる。
武道館の大きな空間の中でひとり、何千人もの観客を魅了していた。



アップテンポで歌う“ごあいさつ”はライブ定番の曲で、曲後半に進むにつれてボルテージが上がる。



力強いアタックに、震える歌声で“明け方”を歌い始めると、サビでは一変して叫ぶように歌う。

感情が歌になって現れる。



ファルセットと地声の切り替えが気持ちいい“星占いと朝”は裏拍が心地よく、鈴がぶら下がったギターを弾き鳴らして歌う。



そして次の曲は、待ち望んだ“予感”。
めちゃめちゃいいな。最高だな!
「羽はないよ〜」
のところはブリッジミュートで囁くように歌っていた。
歪むギターもいいけど弾き語りも新鮮で楽しい。
新アルバムが楽しみだ。



カポを5フレットに付けてベース音が下っていくコードを弾けば“春”。
座っていながらも足を踏み鳴らして、変化をつけたストロークで歌う。
ギターのジャカジャカ音が心地よい。

あせくさく どろくさく
いつでも 今でもなれたら

わたしは それでいい
恋をして愛を知ってしまった

カネコアヤノ楽曲で特に好きなこの曲を、日本武道館というこの場で聴けてもう満足。




一変してスローテンポで歌ったのは“朝になって夢からさめて”。
歌声にリバーブがかかって、もう覚めない幸せな夢の中みたい。



続いて喉を整えて歌ったのは“燦々”。
これがもうヤバかった。
ヤバかった。
えげつなかった。
思わず息を呑む演奏。
言語化できねぇ。
最後の歌声にも圧倒され尽くし、ギターの音が鳴り止むと、呼吸を忘れていた全身の細胞が、めいっぱいの酸素を吸い込んでいた。



イントロからやや間を空けて歌い始めた“きみをしりたい”は“燦々”とは打って変わって震える声で囁くような歌。



続いて歌った“閃きは彼方”では、照明が消えて真っ暗になったステージの上で、三拍子のリズムとステップを踏むようなベースの音に乗せて、閃くような歌声で歌う。
サビが1度多い‘ひとりでに’verで歌ったこの曲は、ロングトーンでリバーブがかかり、幻想的な雰囲気に。



アルペジオを奏でてからストロークに移った“祝日”は、感情が爆発した歌声だった。
最後のサビでは、がなるように「飽きないな 若気の至りか」と歌う。



エレキギターに持ち替えてスキップをするようなギターを奏でると“ゆくえ”。
最近よく使っているエメラルドのSGではなく、“ぼくら花束みたいに寄り添って”のMVでお馴染みのチェリーブラウンのメロディーメーカー。



続いて歌った“わかりやすい愛 丈夫なからだ”では、1番の途中でコードをミスって、もう一度歌い直していた。
包まれるような丸いギターの音から、Bメロでは歪んだギターの音に変わり、痺れるような演奏だった。



続いて歌ったのは、中野サンプラザとクロマニヨンズとのツーマンで聴いた新曲。
テレ朝の生中継で“タオルケットは穏やかな”という曲名であることが明らかになったらしい。
「いいんだよ わからないまま」
という歌詞しか分からなかったが、歌い始め?の歌詞や、ライブハウスツアーで足元に貼ってあったセトリから“家々”と呼ばれていたこの曲は、新アルバムのリード曲だったみたい。



そしてアコギに持ち替えると、疾走感溢れるストローク。

こ、、、こ、、、“恋しい日々”!!!

“恋しい日々だ”!!!!!

どうやら約2年ぶりの披露となったこの曲は、もう、もう、もうめちゃめちゃ良かった。

めちゃめちゃ良いじゃんか!

怒った猫みたいな歌声で歌い叫ぶカネコアヤノ。
これがカネコアヤノよ。
これがカネコアヤノよ。
これがカ🐱アヤノよ。

歌い終わった時、自然と歓声が沸き起こっていた。



そして“とがる”。
やばいって。
全身ではしゃぎ回りたくなるセトリじゃんか!!!
息を切らしながら、溢れる気持ちを放出して歌うカ🐱。



そして、上がりきったボルテージを静めるように“やさしいせいかつ”を歌う。
ギターの弦が擦れる音が心地よい。



静かなストロークと激しいストロークを織り交ぜながらも丁寧に歌う“グレープフルーツ”はもう間違いない。
やっぱりライブだと「‘やばい’砂糖と苦いグレープフルーツみたい」って歌っているように聴こえる。

ひとりになりたいこともあるしね
だれにもわからないことだってあるさ
カレンダーめくって 好きだと伝えて
明日がくる 明日もくる

グレープフルーツ

語彙力終わってるんですけど、めちゃめちゃ良かった。
やっぱり1番好きだなぁ、この曲。



続く“愛のままを”はめちゃめちゃ楽しそうに歌っていて。
先日配信リリースしたライブ音源でもそうだったが、2番のストロークがとてつもない速さ。
力強い歌声で歌う天使みたいなカ🐱、かっこよすぎる。



ラストは“わたしたちへ”。
駆け巡るギターの音から始まり、Aメロでは照明がキラキラと光る。

変わりたい 変われない
変わりたい 代わりがいない
わたしたち

わたしたちへ

ラストではカネコアヤノの歌声にリバーブがかかり、会場全体を包み込む。
幻想的な歌声で包まれる会場に鳴り響くギターの音。


相変わらずMC無しで約90分駆け抜けたカネコアヤノは、

ありがとうございます
ありがとう、ありがとう、ありがと〜。
ありがとうございます。
気をつけて帰ってください。
ありがと〜

とたくさんの感謝を会場全体に伝え、鳴り止まぬ拍手に包まれながらゆっくりとステージを降り、裸足のままウキウキの小走りでステージ裏へ消えていった。






ホールツアーやったーーー!!!


はじめてカネコアヤノの弾き語りを観た訳だが、もう、ありがとうございます。
力強く感情がこもりまくった歌声。
アコギ1本だからこその表現力。
ありがとうございます。



2日間どっちも当たってしまった幸運すぎるカツヲは、今からまた日本武道館へ向かいます。
昨日ゲットしたロンTをこしらえて、幸せに包まれてきます。

あともう3時間もないぞ!!!楽しみだーーー!!!




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[セットリスト]
1. 週明け
2. Home Alone
3. ごあいさつ
4. 明け方
5. 星占いと朝
6. 予感
7. 春
8. 朝になって夢からさめて
9. 燦々
10. きみをしりたい
11. 閃きは彼方
12. 祝日
13. ゆくえ
14. わかりやすい愛 丈夫なからだ
15. タオルケットは穏やかな
16. 恋しい日々
17. とがる
18. やさしい生活
19. グレープフルーツ
20. 愛のままを
21. わたしたちへ

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