ランニングマウント

それなりに走れるようになってくると、
「走れる」というだけで優越感に浸り、人を見下すことがある。
運動習慣のない人、お腹が出ている人を見ると、それだけでさげすんでしまう。上司に対しても、「偉そうだけど、あんた100km走れないよね?」と、的外れな感情を抱いたりする。

そんなクソみたいなこと考える奴がどこにいるのかというと、タタハムのことであり、この考え(現象)を「ランニングマウント」と呼んでいる。

これは「走ると自信が付く」と言われる、言葉の裏返しかもしれない。
自信は、自分が得意なもの(もくしはそう思ってるもの)につくことが多い。
得意なものをどうやって決めてるのかというと、他者との比較ではないだろうか。他者より上手にできたり、勝てたりすることが多ければ得意と感じ、それが自信になる。
「走る」って一般的にきついとか苦しいというイメージが強いので、それができるだけでも、「オレ、あなたたちと違い苦しいことに挑戦できるけど?」と、変な(?)自信がついてしまう。

とにかく、いちランナーとして「ランニングマウント」をとろうとするのは健全ではない。
走れるだけで偉いなんて、意味不明にもほどがある(走るなんて誰でもできる)。
比較すべきは他者ではなく、常に過去の自分である。


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