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「奥信濃100」振返り

2023年6月10日
「奥信濃100」の100kmの部に出た。
結果は、カヤのだいらA3(約48km地点)でリタイア。

天気は曇り。暑かったけど悪くないコンディション。
駐車場は会場から近い場所がとれたし(ゴール後、お風呂にもすぐいける場所)、トイレもスタート15分前に済ませることができたので、幸先いいスタート。

コースは林道や整備されたシングルトラックが多く、全体を通して走りやすい印象(約48km地点までの感想)。
ただ、A1→A2区間にある高社山こうしゃさん登頂後の下りと、A2(約33km)→ A3(約48km)の登りは地獄だった。
特にA2→A3の区間。ここが「奥信濃100」の最大の難所と思われる。
流れの強い小川沿いを10kmくらい、じりじりと登っていくのだが、ジャングルを切り開いたようなけもの道は狭く、足元はぬかるみまくってる。
気を付けても転びそうになるし、転ぶ場所間違えるとやばいことになりそうだった(グローブ必須)。
そんな道を登ってると、実行委員が用意した(と思われる)「最高でしょ♡」と書かれた看板が目に入る。Fu○k

●敗因について

一言で言ってしまえば、やる気を失ってしまったから。
うまく説明できないが、以下のような理由。

・実力不足
A2→A3区間がきつ過ぎた。
携帯していた水分は底を突きかけ、ろくに水分補給できず怖かった。
山の中で脱水症状になっても、すぐ助けはこないし、楽にもなれない。基本は自力で下山するか、エイドに行くしかない。
コースは圏外の場所もあるようで、今の実力で進み続けられるか、不安が増すばかり。

・ポールを持ってこなかった(装備不足)

直前まで持っていくか悩んだが、荷物になりそうだったのでやめてしまった。
少しでも登りでの脚の負荷を抑えるために、持っていったほうがよかった気がする。

・楽しむ余裕がなかった
100kmともなると、段々残りの距離ばかり考えてしまい、景色を楽しむ余裕がなくなった。
・完走するには、まだ10時間以上走り続ける必要があること
・これからどんどん暗くなること
を考えると、もうらくになりたかった。

・メンタル弱くなった(言い訳探し)
先月「柴又100」を完走したんだから、もう充分だろと。
そもそもこの大会自体、「柴又100」で疲れすぎて出るのをやめる予定だった。それが"27km地点(高社山一周後のスタート地点)まで走ろう" と思うようになり、その後、"完走しよう"と思えるまで回復した。
ならば(?)、完走せずとも48kmで終わってもいいのでは、という考えに至ってしまった。

いつも大会前は、当然の如く完走した自分の姿をイメージできるのだが、
カヤのだいらA3まで残り4kmくらいの下り道で、リタイアするイメージが鮮明になった。完走への執念も、闘魂もなくなってしまった。

カヤのだいらA3(約48km地点)に到着後も気持ちは変わらず、
早々にリタイア宣言してしまった。

素直にトレランを楽しめなかったし、完走への執念もない。
何のために、長野まで来て大会出てるか分からなくなった。

●今思えば……

収容バスがくるのを、タタハムの臭いにつられてくる虫達(アブ? ハエ?)と一緒に、2時間くらい待った。A3は圏外でスマホも使えず、暇だった。
待ってる間も、たくさんのランナーがA3を出発していた。
通り過ぎるたくさんのランナーを見てる内に、A3の先が気になって、ちょっと走りたくなってしまった……。
今さら知ったのだが、A3の関門閉鎖まで、まだ時間がたくさんあった。リタイアせず、やる気が回復するまで休んでてもよかったのではないかと思った。

●リタイア後と今後について

お風呂に入り、夕飯にカレーを食べた。
その後、車で約3時間の運転をし、家に帰った。
ご飯も食べれたし、大会当日(6/10)中に帰れたことからも、
だいぶ余力のあるリタイアだったに違いない。

次の日(6/11)、筋肉痛もそこそこ。
なんだか不完全燃焼。心がモヤモヤする。
「本当にやむを得ないリタイア」
ではなく、
「甘えのリタイア」
だったのかもしれないと思い始める。
関門閉鎖まで粘るべきだったか。
だが、粘ったとて、そこから安全に走り続けることができたのか? 
制限時間内に完走できたのか?

……と、今さらグダグダ考えても遅いし、
仮に先へ進んでたとして、必ず良い結果になったとも限らない。

とりあえず、今こうしてのんきに生きてるし、来年だって開催されればリベンジできるので、リタイアは最善の選択だったという事にしたい。

来年こそ、100km絶対完走!!

……と言いきれればドラマチックだが、
もう50kmの部でもいいかなと思ったり思わなかったり
(距離感バグってるけど、50kmでも十分長いっす)。

来年考えよう

ターバンカレーさん。どんなに疲れててもカレーは食べられるという。

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