見出し画像

日帰り北岳、間ノ岳

2024年8月10日
日帰り北岳きただけ間ノ岳あいのだけを決行した。
予定通り完走できた。

広河原 → 北岳
北岳 → 間ノ岳
間ノ岳 → 広河原

・計画

北岳、間ノ岳の登山は初。
まずは北岳登山の定番らしい広河原ひろがわらの行き方を調べる。
広河原はシーズンに入るとマイカー規制となり、車で直接入れない。
芦安あしやす駐車場からバス
・甲府駅からバス
が一般的みたい?

さらに調べてみると、新宿から広河原まで行けるバスがあったので、今回はそれで行ってみることにした。

そして、登山計画。
地図を見ると、広河原から北岳は、距離だけでみれば片道5kmくらい。往復10km。
『武尊山スカイビュートレイル』を控える身として、それで満足していいのか?
……ということで、北岳の南方に間ノ岳を発見。
北岳から間ノ岳の間は稜線になってて、けっこう良い感じらしい。
間ノ岳まで行けば片道10kmくらい。往復20km。
「初めてだしこんなもんか~」ということで決定。

広河原にはコインロッカーがあるようで、不要な荷物は置いていける。
シャワールームもあるようなので、帰りは汗みどろでバスに乗るという心配はなさそう(結局、使わなかったけど……)。

・行きのバスに乗れるか
・広河原に到着するのか
・無事、下山できるのか
・無事、家に帰れるか

初の北岳と間ノ岳。不安がいっぱい。

・前日(8月9日)から広河原まで

8/9 21:30頃
新宿駅にて、まずは無事、バスに乗車。
日が変わり、0:50くらいに天笑閣てんしょうかくという施設に到着。ここでバスがくる 4:50まで休憩するという流れ。
この休憩がどういう感じなのか、不安ポイントの一つだった。

実際どうだったかというと、男女分かれて大広間で雑魚寝。
用意されてるのは座布団とタオルケットのみだが、冷房が効いてるので快適。家だと冷房つけて寝ないので、下手すると家より快適なんじゃないかと思った。

天笑閣にて

ただ、それは室温に限っての話。
同じ部屋にまあまあ人はいるし、いびきとか気になるので、耳栓とかあったほうがよかったかも。

いびきが聞こえないと思ったら、いつの間にか 4:30。
登山着(と言ってもランニングウェア)に着替えてから出発しようと思ってたので、けっこうギリギリの起床となった。

バスはマイカー規制区間の、ほぼ1車線しかない舗装路を進んでいく。
この区間、むしろ規制しないとふん詰まって、大惨事になりそうだ。
そんな狭い舗装路を、バスは無線で連絡を取り合い、対向車(乗合タクシーとか)をうまくやり過ごしている。もはや芸術。

広河原

6:00過ぎに広河原に到着。
この地点で標高は既に1520mある。涼しくないが、暑くもない。
準備やらトイレの行列やらで出遅れ、なんやかんや6:50頃にスタート。

・登山の感想とか

行き:広河原→白根御池小屋しらねおいけごや→草すべり→小太郎尾根分岐→北岳→北岳山荘→間ノ岳
帰り:間ノ岳→北岳山荘→左俣ひだりまたコース→白根御池小屋→広河原

引用:『北岳肩の小屋』https://katanokoya.com/access/

頂上までの距離が短い分、傾斜が急で、登りがやたらきつかった。
アップダウンはほぼなく、ガンガン標高を上げていくスタイル。
白根御池小屋に着き、けっこう登ったなーと思って地図を見たら、「あら? まだ半分かい」という絶望。

白根御池の分岐

分岐を草すべり(上記写真の右)方面に進む。ここからも容赦ない急斜面が続く。
登山者がまばらになってきて、変にペースを上げるのでもうヘロヘロ。
北岳登頂したら、間ノ岳は行かないで帰ろうと思ってた。

小太郎尾根分岐

稜線にでると、風が冷たくて気持ちいい。
登山の醍醐味だいごみである絶景にテンションが上がるが、せっかちにもなってた。近いようで遠い、北岳の距離がもどかしい。やたら帰りのバスの時間を気にする。

北岳山頂

ほぼ歩きにて、北岳山頂に到着。
晴れて最高の眺めである。

北岳山頂にて
北岳山頂にて

頂上でカロリーメイトを食べ、アミノバイタル飲んで休んでると、すっかり気分が回復したので、間ノ岳まで行くことにした。

間ノ岳へ続く稜線へ。間ノ岳の山頂は視認できる。

間ノ岳までの稜線。西側はよく見えたが、東側は曇ってたのが残念。だが、総じて美しかった。
思ってたより平坦ではなかったが、今回の行程で一番スピードの出せる区間。ただ、けっこうな岩場なので慎重に進む。登りの疲れで脚が上がらず、つまずくことが多くなってた。

間ノ岳山頂

そして、間ノ岳に到着。
ちょうど曇ってしまい、景色は拝めなかったが、ここまでこれた自分に満足。

帰りの時間が気になってたので、菓子パン食べてすぐ出発。
ちなみに、帰りの甲府駅行きのバスは、12:00、14:00、16:40の3本。
タタハムさん、最初は「6時間もあれば往復できるやろ」とたかくくってて、12:00のバスに乗る気満々だった。
だが、この時点で 14:00のバスすら怪しいと思い、結局は 16:40で帰ることになった。

帰りは北岳山荘から、東よりの道を進み、左俣コースに入った。
このコース、行きよりもやたら下りがテクニカルで、でかい岩場があるわ、丸太の階段がいくつもあるわで、けっこうおっかない。
疲れて脚上がらない。足の指先痛い。外反母趾に何度も岩をぶつけるなど、下りだというのに苦痛。
ゴールにたどり着くしか楽になる術はないので、脳内麻薬で痛覚を麻痺させ、ひたすら下りまくる。

左俣コース。万年雪がある。こんな暑いのに解けないなんて不思議。

白根御池の分岐に戻ってくると、ようやく心の底から安心感が生まれる。

14:14頃、下山完了。
ほとんど走れなかったので、ウェアは乾き、汗もほとんど引いてた。汗拭きシートでふきふきした後、着替える。
16:40のバスまで、ぐーたら過ごす。

・まとめ

初の北岳と間ノ岳。
公共交通機関の移動が多いということもあり、色々不安だったが、特にトラブルなく帰ってこれてよかった。
北岳は日本第2位の高峰ということもあり、登山者はたくさんいた。
出発地点の広河原、近辺の山荘など、シーズン中であればしっかり整備されてると思うので、一般的にも楽しく登山できる山だと思う(経験者向けだとは思うが)。景色も最高。

登りがけっこうきつめで、となると下りは急となる。足場もよくない箇所ばかりなので、トレラン向きの山ではない……。
ランニング主体ではなく、テントとか食料背負って、南アルプス縦走とかやってみると面白いかな~と思ってみたり。
いずれやってみたい。

下山後の広河原で飲む、最高のペプシ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?