寒がりの

寒がりの

tatacuuc
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無闇に死なんようにばくばくばくばく巨大な音を立てる心臓に手を伸ばし
そこになにがあるか小さな切り傷を拡張させるがノートに書き殴った白と黒の無数の羅列
が膨張し傷口から止め処なく滴る
煙のように白と黒は部屋に充満しベッドからの視界は屈折した肋骨のようだった
電気ケーブルを首輪に鳥のさえずり、窓からの陽の光を一身に背負い あとは動脈の律動を止める喧騒とはかけ離れた真っ白な生
からの間も無く訪れる記憶を置いて来るだけの所作
明るい海やら暗い膿を連想させる一定の生と死は何事も無く毎日に営まれる偶然の海
いつまであるや解らんその呼吸は一体いつまであるや解らんがそれを知りたがる
時計の針の音しかない

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