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今 無造作に閉じられる玄関の音 今溢れ出す シャワーの音 ポワカッティー コヤニスカッティー ワイルド なミルクティー コンテナーいっぱいの服 コンテナーいっぱいの肉 モルタルの世界を消費していくまやかしの色 傷にきがつくまで何年もかかるようにつくられたテキスト まがりくねるこころの切り取る 風景の殺伐 わけのわからないひかり ひとだかり 言葉が中空に吐かれていく様子を 切り取る苦味 小さな手足のやわらかさ 原産国を失ったフルーツ どこからきたのかわからない バニラエッセンスとガラムマサラ コンテナで海をわたる種 まびかれた人々のすいこんだ 最後の空気 その音 のりものをのりつぐ いろのないそらです がらんとしててまっさらです ケッペキなリズムでこなす エキセントリックなライフスタイル からだのうちがわで 心音が近くなる 月が全てに染み込んでくる 同じ温度で流れ出し 同じ速度で引き込まれていく音 ざくーざくー ものぐるしく体を通過していく分子 おなかからビニールやプラスチックの かけらがたくさんでてきた かわいらしい動物のかたちが 目に飛び込んでくる あなた耳鳴りすごいでしょう ことばはかわいたおとをたてて 人の形になっていく まだ立ち上がらない方がいいですよ 草むらから腕と足が飛び出してくる なにかが素早い動きで ちいさな子どもの服をうばいあう お金をかぞえ時間を数える 足りているのかいないのかハッキリしない ポリゴン樹脂でできた 村上隆デザインのイエスキリスト せりおとしたのはサザビー ではなくバチカン こびりつくハピネス 選べないものは切り捨てよう ３月１１日土曜３時 幸いな人々が全然想像できないヤバさ 自分とはカンケーない ふきんしんなイメージ さわやかな不安感なイメージで 世界の果てから 全開で走ってくる神様 地平線に消えていく神様 完璧に１００歳のような気分 星が光りながら ピタッと胸にはりついてくる 飛び散って無数にはりついている数 ブラウン管の向こう側に いきり立つみなさんが見える 方法論とか環境とか スケールをこえてたましいをみつめる ジョイントスターズ 神の目 トラックが右から吹き飛ばされ 左に人が吹き飛ばされる世界 これはゲームではない ここに写ってる点は 妻や子供達の元に 帰えることのない父親たちなんだ テクノロジーは痛みを 伴わないというイメージ 頭がおかしいのはだれだ 0758 ユナイテッドエアライン175（B767） マルワンアルシェト（23） ファイズアフメド モハメドアルシェヒリ ハムザアルガムディ アフメドアルガムディ 0759 アメリカンエアライン11（B767） モハメドアタ（33） ワリドMアルシェフリ アブドルアジズアルマオリ リイルアルシェフリ（28） ナノタムアルスカミ（25） 0816ハイジャック 0835ハイジャック 845WTCnorth100階付近 903WTCsouth90階付近 1005south崩壊 1028north崩壊 くだもののようにナイフは差し込まれて 皮膚たちはやぶけた 世界中の蜃気楼たちが どの街角からもわきだして きえることがない タイヤだ タイヤを狙うんだ
モリマサ、君がポエムやめないわけは
あたし 今は怒っている時ポエムがでている 駐車場は 「俺たち今セックスしています」 かのようで一杯 きみは「デリヘルで来たわけではない」 とこころで唱えて車をおりる ラブホの当然のように 「やけにせまいエレベーター」で きみとぼくにこれから起こることについて 「あかんやん」 あたしがどういう角度から どのように捉えて行くかを 「あかんて」 その大きなベットに 深々と腰掛けながら考えている 結局その晩も 次の朝も抱き合ったが うやむやに終わり それ以上きみとぼくの間に 進展はなかった 「一番あかん展開やろ」 理由はいくつかあったが あたしにひいでたなにかが 足りてなかったのか 世界とかもう言いたくないし 今生きてるの超 怖いくらいラッキー だけどあたし 「一番あかん展開やろ」 を更新 ぼくたち めちゃくちゃきもちいいを 更新しなければあかんやん きみはぼくの魅力を わずかに知ってる ぼくはその魅力を 更にもっとくわしく知ってほしいと ぼくの魅力とは？ こんなに魅力にあふれているけど 星をつみながら それを思い短い詩をかいていた いつか灰になる魅力について あたしはそのころすきぴの家に遊びに行くネ 上野公園の鳩を 生で食べるんだよと意気込んでいた すきぴのことは肉体的に尊敬している でもすきぴは付き合ってはくれない ぼくは夏にサルエルパンツときおりぬいで 下半身はなにもはかないでパソコンをすることも ぼくはきみがどんな服装で パソコンの前に座っているか 知らない知らないけど 知りたい何を着てどこに座って作業しているのか あたしはその日君のツイッターの文章が 変な感じがしていそいで電話をかけた おとうさんどうかした？ときくと すぐに亡くなりましたと返事がきこえた きみは父が死んだ時友達の中で 一番に電話をくれた なにかあった？ときく ぼくは誰かと話がしたかった ぼくは泣いたがきみは小さな声でいいよといった あたしには詩と音楽を めっちゃ尊敬できる君がいる きみはこの一ヶ月めっちゃ毎日欠かさず ぼくにめっちゃ毎日電話を 何時間もかけてくる きみの吐いた 二酸化炭素を こっち側で吸う 君は電話の向こう側で どんなきもちなのだろうかいつも 「殺す？」 あたしのほうが年上だから コーナーに追い詰めたらぼこぼこにできるね きみを目の前にみたらすごい 引力が作用する気がする あたしは毎日キーボードを たたきつづける新しい詩をかこうとして いい詩がうまれれば ぼくのつくったいい音楽とヤって あたしたちまた 二人の子供が生まれる もっとすごくてすばらしい 作品を生み出そう ETCカードを認証しました mizuirono_inuを聞こう、 きみはちっちゃかったね 春ねむりを聞こう 「殺す？」「殺す殺す」「殺すよ」 「殺す」
まーちゃんといっしょ
子供の肉は柔らかくて、飽和した脇腹とか、膝の軟骨が愛おしく思い、人間を覚 えないでほしいと思った。 ただの草原を下っていた時、凪いだ知らない草に足を刈られる。 そこで膨らむ血は流産した母親の、私はいなかったそこには、悲鳴しか聞こえな くて、それは誰のもの？ 我が子を街路樹に吊り肉を削いで冷蔵庫で 4 ヶ月熟成させ皆で七つになったこの 子を祝おう。 皮は小太鼓に、保存した頭髪はショートケーキに植えよう。 笑顔が重なり、私とお前は一生ものだね。 骨に懐く犬。 秋のやわらかい午後。 朱に染まった私達はあの子のものだから、父や母や妹や友人や先生や、汗の染み たぬいぐるみ、 止まってしまった時計は電池を換えると動いた。 愛してたよ。 いつも踏切を通るとね、喫茶店の窓から楽しげなお姉さんたちがこっちを見るん だ。 声が聞こえる。 「お前は近親相姦で生まれた子供なんだよ」
