臭い水を浴びる 毎日臭い水を浴びる

臭い水を浴びる 毎日臭い水を浴びる

tatacuuc
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kasi

片側三車線こんなに晴れているのにビルとビルの隙間で影になった
そこに鳴るものは返り血を浴びた拳で弦をはじくミンガスに習った白息の震え
確か青だった
私たちは人間とも呼べず、あなた方をなんの意味もなく受け入れた
あいらぶゆーとコンクリートに石で書いた少年のある日に見合う今の私に相応しい持ち合わせは無く、それはただの現像だった
出来事を報告するただの文字列
指折り数えた来るべき日は私の中の弱い心が粉砕したのだ
選んで選んでと憧れに懇願し、
あなた方の慕情は蜘蛛の糸のように不快を体に這わせ私の鼓動に沿って形を変えた
一つの呼吸に数万の穴と声
死滅した私たちの集合体
羽虫は私にだけ教えたのだ
いまならまだ
その声はまるで文字を音にしたもので私に私の正しさを疑わせる
清さとは測るべき罪
眺めていた夕暮れが取るに足らないものだと気づいていたはずなのにそれを守るために私の細胞はいくらか残して死んだ
彼も彼女もそのために死んだ
時としての赤
血管と血流が擦れて発生した熱をあなたと私だけがとても大切にした
私はとても悲しかった
雨は降らず奇跡は起きず

2007年8月25日昼の2時頃寝ている弟に口移しでマグロを食べさせてチューブのマヨネーズを突っ込んだらまるで漁村だねって咀嚼して目を細めるその寛容さに腹が立ち炙ったカッターで左手首に星のマークを刻んだら射精していたね
多分そんな我々を八百万の神々は見捨てず
清廉潔白な故郷にいつかきっと原爆を落としてくれる

午前中雨が降っていたのに今になってこんなにも蒼天でぬかるんだ土に乱暴に太陽光が染み込んで、息がしづらくて体力が奪われて と頭の中の言葉をホワイトボードに書き写して弟に見せたら頬を撫でて頭を掻きむしってこの街の全てのカタツムリを蹴り散らかしてくれたね
潰れた裸体から溢れ出す水色と青と紫とピンク、
つまり紫陽花の根幹がこの鬱陶しい雨上がりの権化だとしたら動物愛護に反対し、環境を破壊しよう
青空に生殖器を晒し続けるのだ 2人で

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