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背中を押してくれた本『内向型人間のすごい力』

内向的な人に向けた本をもう一冊読みました。『内向型人間のすごい力』(スーザン・ケイン著)。この本も、内向的だからと言って劣等感を持ったり損をしたと思う必要はないんじゃないかと思わせてくれました。

この本で知ったエピソードがあります。『アビリーンへのバス』。家族で大変な思いをしてアビリーンという町に行ったけど、着いてみると、なんでそんなことをしたか分からなくなった、という話。みんな誰しもが、本心ではそんなことはしたくなかった、と言うんです。『「アビリーンへのバス」の寓話は、私たちが真っ先に行動を起こす人のあとを追う傾 向があることを示している――それがどんな行動だろうと。同じく、私たちは雄弁な 人に同意しがちである。』(ちなみに、Wikipediaには『アビリーンのパラドックス』として紹介されています。同様の出来事を指しているようですが、解釈が違っています。)

併せて、あるベンチャー投資家の嘆きも紹介しています。『すぐれた考えを持っているからではなく、しゃべるのがうまいおかげで専門家の地位にいる人がいるのです。しゃべる能力と才能は見分けがつきにくい。プレゼンテーションがうまく、社交的であれば、報われやすい。さて、それはなぜだろうか? たしかに貴重な特質だとは思うけれど、われわれは外見 に重きを置きすぎて、内容や批判的な考えをおろそかにしすぎている。』

内向型人間こそ、その特質を活かして力を発揮すべきではないか。全体の意思決定に自ら進んで寄与すべきではないか。内向型人間がいなければ間違った方向に流されてしまうのではないか。そう思わせてくれました。・・・でもやっぱり、人前で話すのは苦手だな~

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