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サロンでの防災対策:アンケート結果から見えた課題と提案

8月30日~9月5日の防災週間に合わせて、TATではサロンの防災対策の実態を把握するためのアンケートを実施しました。サロンの従業員や管理者の方々に、非常時の備え、役立った防災用品や改善点、さらには実際の被災経験について質問しました。結果をもとに、サロンでの防災対策の現状と改善点を分析し、今後の対策について考察します。

アンケートの概要

今回のアンケートでは、以下の3つの質問に回答していただきました:

  1. 非常事態、災害に備えてサロンで何か準備しているものはありますか?
    回答には「防災バッグ一式」や「水」「非常食」「懐中電灯」などの基本的な防災用品が多く、一部で「消火器」や「ヘルメット」「災害用トイレ」「救急箱」といった具体的な対策用品も見られました。

  2. 災害時に役立ったものや、備えておけば良かったと思ったものはありますか?
    「水」が最も多く、次いで「軍手」「モバイルバッテリー」「懐中電灯」など、停電時や避難時に役立つアイテムが挙げられました。「使い捨てカイロ」や「毛布」など暖を取るグッズ、「保険」という回答もありました。

  3. 被災を体験した際の体験談やエピソードがございましたらご記入ください。
    「地震」や「避難」に関する具体的なエピソードが多く、地震時のサロン内での混乱や安全対策の不足が課題として浮かび上がりました。

サロンでの防災対策の現状

多くのサロンが基本的な防災用品を準備している一方で、ヘルメットや消火器の備えが不十分なケースも見られました。特に「水」の備えは重視されていますが、モバイルバッテリーやランプなどはまだ十分に普及していないようです。

被災経験から学ぶ防災の重要性

被災体験では、地震時にガラス製品が割れたり、ディスプレイ棚が崩れ落ちるといった状況が報告されており、これらのリスクへの対策が必要です。また、ネイルの施術中における緊急対応の必要性など、サロン独自の課題も明らかになりました。

今後の防災対策の提案

  1. 防災用品の強化と多様化:基本的な備蓄品に加え、消火器、ヘルメット、モバイルバッテリーなどを常備し、災害時の安全性を高めます。

  2. 定期的な防災訓練と啓発活動の実施:避難経路や災害時の対応方法を確認する機会を設け、スタッフの防災意識を向上させます。

  3. サロン特有の災害時対応マニュアルの整備:施術中の顧客対応やネイルオフ作業など、サロン独自の業務に対応したマニュアルを作成し、従業員間で共有します。

まとめ

アンケートから、サロンの防災対策にはまだ改善の余地があることがわかりました。防災用品の充実や防災訓練の実施など、具体的な対策を講じることで、従業員と顧客の安全を確保し、災害時のリスクを最小限に抑えることができます。防災対策は継続的な見直しと改善が必要であり、今後も防災意識を高め、安心して利用できるサロンを目指していくことが重要です。