障害を乗り越えた選手

僕が、2006年に通信制高校を指導していた時の話を書きました。

良かったら昨日の記事から読んでください!

そして続き・・・



やっと11名そろった僕たちは、なんとかサッカーの試合ができる様になった。

もう控えメンバーもいないので、やることはそれぞれの役割の徹底。

どこでボールを取って、ボールを奪ったらどういうアクションを起こす。これをみんなで徹底した。

障害をもった彼は、トップ下のポジションに入り、ボールを味方が奪ったら、FWの選手に近づいていく。するとそこにボールが飛んでくるからその密集に参加して、ボールが蹴れたらワンタッチで裏のスペースにボールを落せ!という指示をした。

練習も彼は、FWに向かって走って行って、こぼれたボールをワンタッチでスペースに落とす。これの繰り返えしをさせた。

すると、早く走れない彼だが、誰よりも予測して早く動き、ワンタッチでアシストまでするまでに成長した。

そんなこんなで、トレーニングを積み、6月になりいざ大会へ。

かなり緊張していたが、試合が始まるとみんな必死に自分の役割を務めあげた。

そしてなんと、奇跡の沖縄県大会初優勝に輝いたのだ!!!

この時は僕自身自分のことよりもうれしかった!そして誇らしかった。


翌日学校に行き、興奮冷めやらぬ選手達に家族や友達の反応を聞こうと楽しみに待っていた。

すると、副キャプテンの生徒が、今にも泣きそうな顔で登校してきた。

「おい!どうした??」僕が聞くと。

「実は昨日家に帰って、親にサッカー優勝したよ!凄いでしょ!俺たち全国大会に行くんだよ!」そう伝えると・・・

「うちには全国大会に行くようなお金はないよ!サッカーなんてもう辞めなさい」と言われたそうだ。

たしかにそうだった。。。

通信制高校は、今でこそいっぱいあるし、選択肢としても出てきたが、当時は学校にあまりいけていない生徒、事件をおこして行けなかった生徒、障害があったり、家庭に問題があったり、何かしらあって全日制高校に行けなかった生徒が多く集まるところだったのだ。

この副キャプテンの生徒は、当時親との関係が正直よくないのも聞いていた。だからこそ彼は大好きなサッカーで頑張ったことを親に報告したかった。彼自身バイトしながら学校に通っていたので、お金の工面をして欲しくて言ったんじゃない!

ただ一言、「よく頑張ったね!」って褒めて欲しかっただけなのである。


僕は絶望した。

そして情けなく、恥ずかしかった。


数か月前に優勝させると約束し、選手達が頑張り約束通り優勝した。

正直本当に鼻高々だし、俺って天才って本当に思った。

でもその結果、彼らを僕はサッカーで傷つけてしまったのだ。

決勝戦で、惜しくも敗れたとなっていたら、彼らは有る程度の達成感もあり、そして親との関係が崩れることもなかったかもしれないと後悔した。


しかし、このままサッカーで傷つけたまま、彼らから目標がなくなってしまったら、それこそまだ未熟な彼らは、糸の切れた凧の様にどこに飛んでいき、そして落ちるかもわからないと思った。

僕は、決意した。


彼らの遠征費約200万を、8月までの約2か月で俺がつくる!!と決めたのだ。

まず学校に相談して、契約期間の給料を前借し、全額このことに使うことにした。200万集めるにも元手が必要だからだ。

そして、地域の皆さんに協力してもらい、フットサル大会を主催したり、そこで物販や寄付を集めたりとお金集めに紛争した。

しかし、まだ80万位足りなかった。。。


今日も少し長くなってしまったので、続きはまた明日更新しますね!


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宮城'亮'の主なプロフィール

✔Jリーグ全クラブ中3年連続ホームタウン活動No,1

✔クラブ初の1万人集客を達成!

◾️学生時代
・15歳でブラジルに短期留学し、こんなにサッカーで盛り上がる町を作りたい!
・20歳大学在学中にFC琉球の立ち上げに参加
・21歳大学在学中「FC琉球対ケツメイシ」を企画、3000名以上の人を集め注目される。
・22歳大学在学中に起業。ホームゲームの設営や運営、ファンが集まるコミュニティスペース「+9」をつくる。
・22歳アパレルブランド「PLUS NINE」(現P'lus Nine)を設立

◾️設立・職歴
・FC琉球立ち上げに参加。
・P'lus Nine設立(アパレル、イベントスタジオ、イベント企画)代表
・NPO法人ナインプロモーション沖縄設立 代表理事 スポーツ活動費の支援
・総合型スポーツクラブサンビスカス沖縄設立
・FC岐阜 地域貢献推進部 部長(3年連続ホームタウン活動Jリーグ No1、ホームゲーム初の来場者1万人達成)
・P'lus Nine株式会社設立 代表取締役
・日本脳性麻痺7人制サッカー協会 理事
・沖縄県総合型スポーツクラブ連絡協議会 代表
・一般社団法人ツノスポーツコミッション 代表理事(現在:理事)
・J.FC宮崎(宮崎県からJリーグ入りを目指す) 代表取締役


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読んで頂き誠にありがとうございます。 小さな町のクラブをJリーグに昇格させる。 不可能な話に聞こえるかもしれませんが、過去他のJクラブを昇格・経営してきた僕には、道筋がみえています。 このnoteで自分の給料を捻出したいと思います!支援のほど何卒よろしくお願い致します。