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[ 医療 ]良い薬とは!悪い薬とは!

#便秘薬 #グーフィス  
#クレメジン #サリドマイド

母はとにかく薬すき人間。ちょっと何かあると、薬を飲め!という。下手をすると、自分が医者から処方された薬をもってきて、これをとれというのだ。つねに家庭医学の本を読んでいた。20代で大病をし、生死の境をさまよった経験がそうさせたのだろう。

*東洋医学の考え方!
東洋医学では、薬を3つに分類する。上薬・中薬・下薬だ。上薬とは、自然注力を増し、免疫力を高め、身体のバランスを整えるというもの。下薬は、効き目は強いものの、副作用も激しく、長年使うと身体を悪くする!そんな薬だ。中薬は、ちょうどその中間に位置する薬である

最近では、町のかかりつけ医でも、さかんに漢方薬が処方される。むかし漢方薬といえば、土瓶にいれて煮出してつかっていた。いまは顆粒のエキス剤で、手軽にとることができる。そして〇〇はこの病気に効く!などとの謳い文句もあるくらいだ。そのため、ほんらい東洋医学を学んだ医師が処方すべきなのに、まったく知識の乏しい医師が処方している。

東洋医学では、その患者の体質を診るところからはじめる。体力があるのかないのか!体質はどうなのか!抵抗力はあるのか!そして症状の現れ方はどうか!などをみて薬を選んでいくのだ。漢方薬は比較的に効き目の激しいものはないが、それでもその患者に合ったものを的確にその処方しなければ十分な効果は得られない。

*100年前と比較して!
人の寿命が格段にのびた。様々な薬や開発されたことで、人は簡単には死なくなったということだ。100年前に多くの生命を奪ったのが疫病。様々な細菌やウィルスに感染し、死ぬ人が後を立たなかった。肺炎やインフルエンザ、結核や下痢で亡くなる人は多かったと言える。そのため平均寿命はいまの半分よりちょっと上くらいだった。

いま現在は、感染症で亡くなる人は少ない。東南アジアやアフリカ、南米では、まだ多いとされるが、先進国では少なくなった。一方で、高齢化によって、癌や心臓病、呼吸器疾患で亡くなる人が増え続けている。原因の大きなところに生活習慣があるとされ、いわば食べ過ぎ・運動不足・食の偏りにあるようだ。

また高齢者はいくつもの薬をとる人が多いことも関係しているという。一人で10種類15種類とってる人すらいる。この薬害も忘れてはならない。どんな薬にも副作用がある。それを一緒にとることで、かえって健康を損ねることになるのだ。

*サリドマイドの薬害!
1950年代後半、ドイツ(当時は西ドイツ)で妊婦向けに開発された薬にサリドマイドがあった。おもに鎮痛と睡眠薬として使われたようだ。しかし1961年、ドイツのレンツ医師から、この薬を危険性が警告される。妊娠初期に処方すると、胎児が奇形をおこすというもの。ドイツでは直ちにこの薬の服用は中止になったが、日本では10ヵ月も遅れてしまう。

世界では1万人の被害があったようだ。日本では1000人と言われている。ドイツでの使用中止と同じ時期に中止していれば被害は半分で済んだ。日本の対応のマズさが露呈してしまう。しかしこのあと、この薬には別の効果が発見される。血液癌の一種に効果があるというのがわかったのだ。骨髄異形性症候群の一部の病気にたいする薬効がみつかり、いまも使われている。

*便秘薬のグーフィス!
2018年に発売された便秘の薬。この薬は、大腸での胆汁酸の働きにより便秘を良くするというもの。胆汁があると、大腸腸の蠕動運動が活発になる。このため、便が出ないで苦しむ人には効果があるというもの。

基本としては、朝食前に服用する。すると約5時間すると効果があらわれてくるのだ。難点としては、下痢と腹痛をともなうこと。また、重篤な肝臓障害のある人には使うことはできない。いままで便秘で苦しんでいた人には朗報ということだろう。

*腎臓病にクレメジン!
さまざまな薬を服用していると腎機能が悪化してくる。また悪化すると服用できる薬が限られることになってしまう。すると行きつく果ては腎臓透析。そうなると日常生活も不自由になるうえ寿命も短くなってしまう。

これを抑えてくれるのがクレメジン。別名は球形吸着炭といって、炭の原理を応用している。大腸のなかで発生する尿毒症物質を吸着し、糞便中にだすことで、体内に猛毒物質を溜まらないようにする働きがある。服用方法は食間にとること。栄養素やとった薬の作用を弱めないよう、食後2時間あけてからとるようにする。

まとめ
良い薬も悪い薬も、キホン医師の処方次第ということになる。その人に良い薬であっても、別の人には悪くなることもあり得る。だから安易に他人から薬をもらってはいけない。私の母は、そのことにまったく無頓着だった。

良い医師は、そのことを毎度毎度はなしてくる。薬には害があるということを…。良い薬、悪い薬は、人によって違ってくるのだ。だから医師はまず3日分処方して様子をみる。そして判断をくだすということだ。患者としても、その辺を頭にいれておくべきだろう。

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