見出し画像

『弁護士の現状』 仕事内容やその収入について!

今年(2024年)は、弁護士をテーマとしたドラマが人気を得ている。NHKの朝ドラ「虎と翼」、TBS「アンチヒーロー」かなり視聴率が高いようだ。「HERO」や「リーガルハイ」「イチケイのカラス」もよかったが、海外ドラマの「スーツ」もかなり面白かったと記憶している。

*弁護士、その現状!
地デジでよくみるワイドショー、コメンテーターでよく使われているのが弁護士である。TBSのお昼番組「ひるおび」では、たまに八代英輝という弁護士がMCまでやっていて、おどろかされた。この八代氏、かなり右寄りの発言が目立つ人物。仕事で受けもつヒトに、その関係者が多いのかもしれない。

これだけテレビに出るという事は、本業では稼げていないのか!それとも今後政治家への転身を狙っているのか!その辺はわからないが、報道をあつかうテレビとしては、こういう人たちを使うのはいかがなものだろう。とにかく、元政治家や弁護士、彼らは政治と関わることが多いから、絶対に使うべきではない!というのが以前から主張しているところだ。

*データからみた弁護士!
2021年の資料からみると、日本の弁護士は4万3千人いる。これは弁護士一人当たり2930人をカバーする計算になるが、1960年から1980年は弁護士総数2万人で、同6300人だった。経済の低迷を背景に、司法改革が叫ばれ、2010年からは毎年合格者を3000人にしたことの影響だという。(2015年からは1500人に減ったが…。)

このため、弁護士の収入が激減したようだ2018年のデータを見ると、弁護士の年収平均値が1200万円だという。日本の弁護士が食っていけないのは、弁護士の仕事を脅かす士業(行政書士、司法書士、税理士、弁理士等)が多くあるためだとも言われている。

アメリカでは税部業務や、特許申請、役所への各種書類の届出も全て弁護士の仕事なので、その守備範囲はひろい。一方、アメリカは州の法律が整備されていて、資格も取得した州でのみは使うことができる。2021年のデータによると、全米で弁護士は133万人ほどいるようだ。これは人口255人に対して弁護士1名となる。 

企業や官庁に所属している弁護士(インハウスローヤー)も20万人以上いるという。弁護士全体の平均年収は1千6百万円ほど。日本と同じなのは、資格をとってもなかなか法律事務所に就職する事は難しいとされる点である。

*日本、弁護士の仕事内容!
大きく分けると、民事と刑事案件がある。たいがい高収入なのは民事といえるようだ。また、個人の弁護と会社法人の弁護という分け方もできる。これも法人の方が高額案件となるのが一般的。訴訟となる金額が基準となるためだ。

仕事で多いのは、交通事故、離婚、個人破産・会社の倒産など。私も親族のこれらの案件について相談を受け、弁護士事務所まで一緒に行ったこともある。自己破産では、裁判所まで付きあった。本人がちゃんと来るかが心配だったためだ。そのとき同じ事務所で破産手続を依頼した人は3名だったが、1名は結局来なかった。

最近では、賃料不払いによる強制退去なども多いようだ。また、日本に住む外国人も多くなっているため、在留資格をとる仕事もあるという。さらに職場でのパワハラなどの対応も任されるようだ。

*弁護士、その年収はまちまち。
一口に弁護士の平均年収が1200万円といっても、これは全く人それぞれ。5千万円稼ぐ弁護士がいる一方で、年収200万円満たない弁護士もいる。神奈川県内のある中堅弁護士事務所を例にとって見ていこう。

地域の地場企業の顧問もやってる事務所だが、相続、離婚、交通事故、刑事事件と幅広く取りあつかっている街の弁護士事務所。ボス弁(経営者)、パートナー弁護士、居候弁護士(イソ弁)の3名がチームで対応している。年収は、ボスが2500万円、パートナーが1500万円、イソ弁が800万円。ただし、この事務所、個人で別案件を1人でもこなしてもよく、それが大体400万円になると言う。

弁護士事務所には雇用されていないが、場所だけを間借りしているノキ弁(軒先弁護士)もいる。こちらは年収400万から600万位のようだ。案件の6割をボスに支払うという。ただし、仕事がない時は、事務所から仕事を回してくれるそうだ。そこが魅力とされる。

当番弁護士や、国選弁護士の平均年収は500から600万円。ただこれも田舎の過疎地ともなると200から300万円だという。都心部でないと、稼ぐのはかなり苦しいようだ。

まとめ
弁護士はこの40年で、2倍の人数となった。しかし、仕事量そのものが増えていない。弁護士事務所の数は40年間全く変わっていないのだ。つまり、かなりの人が稼げなくなっていると言っていい。以前、勉強できるものは医者か弁護士を目指していたが、いまは隔世の感がある。

ちなみに当番弁護士については覚えておいた方がいい。交通事故なので、急に逮捕されたときは、「当番弁護士を呼んでください」と言おう。1回無料で話を聞いてもらえる。また本人以外でもこれは可能だ。家族が刑事事件で逮捕されたときには、これを思い出してもらいたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?