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咳が止まらない!息苦しい!ひょっとしてCOPDかも!対策と治し方!

#COPD  #慢性閉塞性肺疾患 #肺気腫 #慢性気管支炎   
うちの迎えに住んでいた大工のオジさん。この方は、中学での同級生の父親だった。いつも道で挨拶をしていたのに、最近見かけない。おかしいな!と思っていると、入院していると言う。どうも呼吸器の病気らしい。母がよく知っていた。なにか肺気腫のようヨ。そう、今でいうCOPDだった。その話しから、数ヶ月後このオジさんは帰らぬ人となる。

この大工のオジさん、ものすごいヘビースモーカーだった。歩きながらも吸っている姿をよく覚えている。やはり、タバコか!と内心を思ったものだ。

さて、今回は呼吸器の病気COPD慢性閉塞性肺疾患をとりあげる。この病気は、2001年に世界で呼び方が統一されたという。それ以前は、肺気腫と慢性気管支炎と、二つに分けて呼ばれていたようだ。

[肺の基礎知識]
吸った空気は、口から気管を通って、左右の肺に運ばれる。そして、再度上下に分かれて、さらに分岐に分岐を重ね、木の枝のようにだんだん細くなり、小さな袋へと入っていく。この袋、直径0.2ミリほどで、なんと3億個もある。肺胞といい、ここで二酸化炭素と酸素のガス交換がおこなわれる。

肺胞に炎症が起きた場合、肺気腫と呼んだ。管の方、つまり気管支で炎症が出た時は、慢性気管支炎と呼び、分けていたのだ。しかし、この病気、片方だけということはなく、同時に進行するためと治療法もほぼ同じというところから、COPDと呼ばれるようになったという。

[似た病気、喘息との違いは]
・喘息は、発作的に病状が出る。一方COPDは、少しずつ悪くなる。
・喘息安静のときには症状が出ない。COPDは安静時にも症状が出る。
・喘息は、タバコの喫煙歴がなくても出る。COPDは、ほとんどがタバコの影響!

[受診するか!目安は]
2ヶ月もつづく咳があるとき。体を動かしたときの息切れがひどい。また、歩く速さが遅くなった!このような時は、専門の呼吸器内科に受診しよう。

[どのような検査をするか!]
調べる医療機器としては、スパイロメーターがある。息を思いっきり吸って、最初の1秒に吐き出した空気の量をはかる。吐出し量が、70%未満でCOPDとされると、診断される。

[COPDの治療]
①ます、タバコをやめる。絶対禁煙!
②薬を服用する!
    ⑴気管支拡張薬
    ⑵抗炎症薬
③呼吸リハビリテーション。

それぞれを見ていこう。
・タバコは、1本でもダメと言われる。とにかく死に至る病気であるという自覚をすることが大事。放っておくと、どんどん進行し、後はこの世とのお別れになる。日本人の死亡原因の第4位。

・薬は、吸入薬が中心となる。長時間作用する薬で、1日1回または1日2回で済むようだ。薬には、それぞれ副作用がある。持病との関係で使い方が違ってくるので、問診のときには担当した先生に詳しく話せばいいだろう。

・呼吸リハビリで、呼吸がかなり楽になるという。この病気の患者はほとんどが肺から溜まった空気を吐き出せない。呼吸筋の動きを良くして、吐き出させるようにすることで、楽な呼吸ができるようになる。
⑴呼吸ストレッチ、呼吸法の訓練
⑵日常生活動作の工夫
⑶アップや持久力増の訓練、

これらを行うことで、入院や発作が少なくなり、体を長時間動かせるようにもなる。生活の質が大幅に上がるようだ。

[受診するのに良い病院とは]
呼吸器の専門の先生がいて、呼吸リハビリをやってくれる施設を選ぶと良いだろう。早めに対策そして治療を行えばそれだけ回復を速くなる。くれぐれも禁煙だけは守って欲しい。

いかがでしたでしょうか?このCOPDという病気、95%の人が気づかないと言う。つまり気づくのは20人に1人。放っておくと死に至る病であることを、くれぐれも頭に置いて治療してほしい。

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