冬至の蟻

詩、小説、哲学、エッセイ 不確かなことだけが確か

冬至の蟻

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最近の記事

今日が昨日の明日なんて思えない  初めましてと言ってみた  微笑む君 寂しさに包まれる  あー痛い体  口が滑る  動き出す  懐かしい明日がやってくる  今日が昨日までの終わりなんて思えない さようならと言ってみた  微笑む君 優しさに包まれる  あー痛い体  口が滑る  縮こまる  新しい昨日が去っていく

      • 虚しい

        読みたい本があるし女とのデートも取り付けたし友達と遊んだけど虚しいのはなぜかと思って考えたらそれは何かをしたいと思う気持ちがあるのにその気持ちが何らかの制約により抑制されてできずにエネルギーの空回りのような状況になるからではないかと思いついてそれは具体的には徹夜明けだから本が読めないとか明日バイトがあるせいで早起きしないといけなくてもう今日は時間が無いからやりたいことやれないとかに当てはまるんだけど女とデート取り付けたのに虚しいのは当てはまらない気がするからそれについて深堀っ

        • ダチュラ

          満員電車で異常に肩ぶつけてくる奴おるからクソジジイと思って振り返ってみたら女やってそれにそこそこ美人な28ぐらいの女で何をそんなにムカついてるんや俺もてめえに当たりたくてあたってるわけじゃないんやってムカついてきて何か仕打ちをしてやりたくなってその女の隣に立ってたジジイがあと1cmで女のケツに触れそうな距離に手をぶら下げてたから俺が痴漢することによってジジイの冤罪にしてやろうと思ったがやめた

          幸せはない

          こう言うとネガティブに聞こえるかもしれない。 でも私はこの考えに救われている。 幸せを求める時現状に不満を感じる。 その願いがかなった時、また新たな幸せを追い求め新しい現状を否定する。 ずっと不幸じゃないか 幸せはない。 そう考えるとどうだろう。 幸せがないから不幸せもない。 だから全てが幸せ この感覚をわかってほしい。 私達が辿る道は全てが必要な道である。 失敗があるから対処できる。その失敗がなければ、結局は失敗するのである。 失敗=不幸 こう考え

          幸せはない

          恋愛について考えていること

          人を好きになる気持ちってなんだろう。 恋愛は二つの形態があると考える。 いかにも真実に思える恋愛の形態は、魅力的な人が現れて好きになる。というものだ。これが一つ目。 しかし、現実は違いそうだ。 みんな彼氏彼女が欲しいと切望する。 周りがみんな恋愛をしているから自分もおいていかれないようにとか、社会から提示された理想の恋愛(映画デート、夜景、ドライブ、、、)を行う相手が欲しいからとか。 つまり、私たちは何らかの恋人に要求する条件を持ち合わせており、それに応えてくれそ

          恋愛について考えていること

          誰も知らない。

          声が出ない。声が出たら誰か気づくかもしれないのに。出ても気づかないか。 涙が出ない。涙が出たら誰か気づくかもしれないのに。出ても気づかないか。 言葉以前の渦巻く激情だけが溜まっていく。誰も知らない。噴火の日が近いことを。いや、既にあたりは燃えていることを。

          誰も知らない。

          初めての日常

          今度から君の名前はそう呼ぶよ。この瞬間胸に棘がグサッとささり、稲妻が走った。脳にほとばしる音声は感じたことのない痛みを押し付けてくる。 大きな木の下で二人は別れた。 僕はできればすぐに家に帰りたかった。 ただいま。 肉じゃがの匂いが玄関まで漂い、おかえりという言葉を乗せている。 ソファに潜りこむとこんなに世界は広かったんだと今日のことを思い返す。耳鳴りが聞こえるほどあたりは閑散とし、気づけば朝になっていた。 重く沈んでいる体は歩き出すと思いの外軽々と進んだ。みんな

          初めての日常

          ほっとけ仏

          俯瞰して見た日常は壊れかけのテレビのような一人生き延びている虚しさを露呈したが主観におけるそれは普通であって。 ほんとうは帰りたい。むしろ踊りたい。ロッカールームに落ちてた手紙は開かれることなく破られ花と散った。 誰かが叫べは誰かが応える。運動音痴な私は理解不能な動きを見せて複雑に時間を歪める。 輝きを忘れたハンサムボーイの心の中は言いようのない絶望に襲われ夏の暑さを物語る。 きっと世界は終わるんだ。もういいかい。まーだだよ。 社会現象を巻き起こすとすぐに消えていく

          ほっとけ仏

          女のいない男たち(イエスタデイ)の印象的文と感想

          「人見知りするくせに、好奇心だけは結構旺盛」 「時間の進み方は人によって少しずつずれているかもしれない」 「木樽は多分、何かを真剣に求めているんだよ」 「普通の人とは違う彼自身のやり方で、彼自身の時間の中で、とても純粋にまっすぐに。でも自分が何を求めているのか、自分でもまだよく掴めていないんだ。だからいろんな物事を、周りに合わせてうまく前に運んでいくことが出来ない。何を探しているのか自分でもよくわからない場合には、探し物はとても難しい作業になるから。」 「それのいった

          女のいない男たち(イエスタデイ)の印象的文と感想

          牛乳

          特に変わり映えのないあの子の髪の色がいつもより黒く澱んでいて不思議に見ているとあたりは真っ白になった。 牛乳。それは白い。その白さ故に遠くに感じる。ああ、そっちへ行きたいよ。コーヒーを垂らせば即座に茶色。もう戻れない。垂れたその瞬間に全体に行き渡り、染め上げる。 人はなぜこれほどにも黒いのか。果てしなく黒い。黒いせいで見えない。見えないから黒く感じる。 色に感情はあるか。感情は目に見えるか。冷たい人。明るい人。冷たい色。明るい色。 絵の具に溺れたい。感情がぐちゃぐちゃ

          ホトトギス、鳴け

          胸の高鳴りのままに手を動かし、綴られる詩。 それは死んでいた。有機的に無機。 あらゆる生命が飛び回りぶつかり合うこの星で、大地の奥底に潜り込み、誰からも見られぬままただ噴火を待つ火山のマグマは僕の血には混ざっていない。 生きている。そう思うほどに死が迫る。 それは春が過ぎ梅雨が来て夏が来るのとは違う。夏の後春が来る。そしてまた夏が来る。そういう無作為さを伴う。 誰が見ていようか。誰もみるな。薄い酸素を何物かが肺に運んできやがる。 生き残る。 身勝手な足は動き出し頭

          ホトトギス、鳴け

          大学生活の意義

          私は大学生活の意義を孤独の始まりにあると考える。 小中高は多少の孤独がありながらもシステムに乗っかって、親の助けを借りていればどうにか暮らしていけたというのが例外はあれど一般的な認識であると思う。 しかし、大学生となるとそうはいかない。何しろ成人の始まりでもあるからだ。 成人というのは孤独なものである。何をやるにしても自分に責任が付きまとい、社会からは自己処理の要請が聞こえる。誰かを頼っても相手にされないことも多い。 この成人という肩書は死ぬまで続く。 しかし、そう

          大学生活の意義

          白ばくれる炎

          目の前で世界が人が変わるようなとんでもないことが起きたのに 僕の頭の中はいつもと変わんない 涙のひとつや二つ出てくれればいいのに サンタを待ち望む子供のようだ  ばからしい 電車に乗って街を眺めて通り過ぎるけど 僕は今を見てるだけで時の流れに置いていかれる 飾りを飾るのに目が眩んで中身を捨ててしまった 全て空っぽ 蝉の抜け殻のようならば  飛んで行った本体があるはずだ

          白ばくれる炎

          梶井基次郎 ある崖上の感情 はすごい

          梶井基次郎 ある崖上の感情 はすごい

          世の中いろんな意味不明な人いるけど深く詮索しても意味無くてそういう人なんだよって思えば納得できちゃうなあ意外と

          世の中いろんな意味不明な人いるけど深く詮索しても意味無くてそういう人なんだよって思えば納得できちゃうなあ意外と