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神酒−ミキ−

御神酒は神様に供えるお酒。
口噛みの酒という、おそらく”どぶろく”の様な濁り酒が由来。
今でも神事のために”どぶろく”を醸す場もあり、白酒という酒を醸す場もある。

清酒=御神酒は時代の流れ、時の進歩。

神酒=ミキと同じ音の別の飲み物を醸す地もある。
字も同じ。酒ではないけれど。

昔は暑くて酒を醸すぬには向かなさそうな地にて残る、やはりど”ぶろく”の様な醸し水。

使うは米と水と薩摩芋。
その地に合った作物から醸されるソレは、細々とながら今も受け継がれている。

元の作物からは想像も出来ない味わいは、原理を知らない人々にとっては、酒と同じように神の御業だったのかもしれない。

だからだろう。白濁酒と同じように神に供えられ、酒ではないにも関わらず神酒の名を冠しているのは。

そう、このミキも神に捧げる神秘の供物。
自ら醸し、内に居る神に捧げられる、白き恵み。
或いは、昏い内を白く祓う無酒のサケ。

穏やかに、静かに、けれど深炎は柔く灯して、刻に任せてゆるりと醸す。

内なる神の神酒にして、不浄を祓う現世のミキ。
呑まれる人の健勝を願い、
内神が健やかに在られるように、

醸し、願い、奉る。





※ミキの醸し方はネット検索参照。
植物性乳酸菌発酵で、健康に良いとされています。
ただ醸して飲んでいる感じ、単純に健康に良いというものではない感じがある不思議な飲み物です。
理屈はありますけどね。それよりもミキ=神酒という名が良い気がしています。

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