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中学時代、英語教科書のキャラクターが好きになったことで起きたあれこれ

 中学に入ってから、初めて習う教科である英語。
 その教科書を開いた時に、国際色豊かなキャラクター達が載っていたことを今でも覚えている。
 初めはちょっと気になる存在。それだけだった。英語の成績もいまいちだったし。
 しかしいつの頃からか、彼らのキャラクター設定、というものを自分で作ってみたいと思うようになり、実行した。メモにまとめて書き記したのだ。
 なんだか楽しかった。わくわくした。そしてそのノリのまま、設定メモを英語担当の先生に見せたら、
「見ていい?」
 とまで言ってくれ、自分勝手に考えたキャラクター設定を楽しんでくれた。
 お陰で私は彼らがますます好きになり、英語の成績も上がっていった。進級する度に、大人びていく彼らに心が躍った。
 年相応に大人びた彼らがかっこよく思えて、3年生時に想いの丈を自分に関する作文に書いたら、担任の先生から妙な感心をされたほどだ。
 また何を思ったか、キャラクター達を生み出したイラストレーターさんにメールでファンレターを送った。返事が来るなんて特には期待はしていなかった。
 するとなんと、イラストレーターさんはお返事をくれたのである。ついでにキャラクターのイラストもつけて。
 これには、最初にメールが届いたことに気付いた母共々驚愕したのは言うまでもない。同時に飛び上がるほど嬉しかったのを覚えている。なおイラストレーターさんとのやり取りは、私の大学入学くらいまで続いたことを記しておく。

 いわゆる二次創作で英語が得意になり、そして作り手さんからもお手紙が来た。なんだこれだけか、と思う人もいるかもしれないが、私にとっては、他に類を見ない出来事だった。

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