2023年二学期放送大学履修科目感想・成績


初歩からの数学

成績「Ⓐ」
 実は前期から履修してた。地獄。初歩「から」であって初歩「のみ」ではない。「から」という矢印は最終的に数三レベルまでに向かう。数学が苦手でこれを気にやってみようと思う方がいるかも知れない。私もそうだった。一回、立ち止まって教科書の目次を確認してほしい。お金の無駄にならないように。 お金の無駄になりかけた人より

日本仏教を捉え直す(*今期で閉講)

成績「Ⓐ」
 非常に面白かった。テストも過去問をしっかりこなしていれば何とかなるレベルである。しかし教科書は専門的で仏教用語に馴染みがないので読むのに苦労した。空海や日蓮などの仏教主要人物がどのように己の仏教を探究し貫いたか、そしてぼんやりとしか知らなかった近代の廃仏毀釈問題、最後に現代の根底にある仏教を探っていく。今期で閉講になってしまうが、興味があるなら買ってみることをおすすめする。また、2024年から開講の「原典で読む日本の思想」を履修するのもいいかもしれない。

現代の会計(*今期で閉講)

成績「A」
 面白かったが、正直5割すら理解できなかった。時間がたった今では3割頭に入っているかと朧げである。一回目は家計簿なの身近なところにも会計はあるんだよって話、ここはすごい気楽だ。4回目は複式簿記に関すること、ここから「おや?」と怪しくなった。財務諸表とかなにそれ?残高試算表?借方が左、貸方が右なのは理解できたがどう振り分ければ?回が進むごとに理解度が減っていった。15回は頭パンクしてもはやボーっとしてた。
過去問で感じる膨大な問題量。答えと永遠合わないキャッシュ・フロー見積法。
「A」なのが奇跡である、正直時間が足りず計算問題が混じっているところは感と過去問傾向で選んだ。
ここまで散々言ったが、ためになったのは確かである。これのおかげで簿記に興味が出てきて「簿記入門」を履修することに決めた。

発達心理学概論

成績「Ⓐ」
 主に乳児期から老年期までの発達に関する内容である。年老いていくと能力が低下するだけだと感じていたが伸び続けるのもあるらしい、希望が湧いた。これを履修しようと思ったのは、心理学にまぁまぁ興味があるからであるが心理と教育コースの皆様みたいにガチではなくのんびり学べそうだなと思ったからである。履修して良かった。青年に属する私がこれから先の人生に衝突する問題をあらかじめこの科目で知れたことで、その先の私はある程度客観的に、メタ認知的に自身を判断できるかも知れない。別に私は心理学で赤の他人のカウンセリングをしようと思わないが、私のことを理解するために心理学を学びたいと感じた。この学びの根底は文学を学びたい気持ちとと通ずる。

歴史のなかの人間

成績「Ⓐ」
テレビ授業を見る分には良かった。ただ、教科書を開くと「下総国豊田群栗栖院常羽御厩」など当時の地域の漢字がズラッと並んでいる。くらくらする。振り仮名は無い。疎い私には教科書を読むのが辛かった…。
この科目の五回目は南北朝時代の北畠親房を主題にしていたが、足利尊氏の暴れっぷりにおもわず失笑した。
この科目は比較的苦労したが、過去問を三回分用意していたのでいい成績を得ることが出来た。私は過去問三回分無いと履修したくない病を患った。

西洋芸術の歴史と理論(*今期で閉講)

成績「Ⓐ」
今期、最も面白いと感じた科目はこれである。
この科目のテレビ放送の内容には、宗教と関連した芸術作品が多数ある。特段キリスト教で無い私だが圧倒的な微細まで拘った作品は感嘆するしかなかった。普遍的な本質を吹き込んだ芸術作品は、特段芸術作品を嫌っていなければ感動を誰しもが覚えるという通念を私は講師である青山先生の熱意に触れて学んだ。
この講義は教科書はいつでも購入できる。しかしテレビ放送は2024年3月31日で終了してしまう。ぜひ皆さん一度視聴なさってほしい。強く勧める。
一つ、言うならばクセが強い。教科書の文章も、テレビ放送で仰ってる発してる言葉も、クセが強い。悪く言うならばクドい。慣れれば大したことは無い、このクセの強さは熱意の強さと比例しているからこそなのだろう。
こんなことを最後に残したが、ガチでこの人の面接授業行きたい。先生、私の所属してるセンターまで来ませんか?

睡眠と健康

成績「Ⓐ」
 よーし!寝て良い免罪符ができたぞ!
睡眠を損なうと精神病や糖尿病など多数の病気のリスクがあるらしいからね、私は寝るよ、タスクをこなしていなくても寝るよ。
睡眠不足は健康被害のリスクがあるなんてみなさんご承知の上であろう。そこから睡眠の種類や睡眠に生じる脳の構造など学問的なことから、最後には睡眠を促進するにはなど具体的な取り組みを教えてくれる。みんな朝日浴びようぜ。お陰様で3年昼夜逆転をしていましたが、この度午前9時に自然に置きれるようになりました。快挙です。
過去問をきちんと三回分取り組んでおけば単位を取るのは難しくない科目です。

西洋音楽史

成績「Ⓐ」
 あの~…。Ⓐなんて大層な成績頂いてますが、過去問のおかげです。
シラバスにはきちんと「義務教育で学ぶ程度の読譜能力を前提とする」と書いてます。けれども私は「知らん!履修!」と猪突猛進で科目登録しました…。長調も短長も私は知りません。教科書で読譜が出るとハテナしかありませんでした。けれども、はるか昔のギリシャから19世紀くらいまでの歴史の編纂は興味深かったです。音楽なので実際流してくれるラジオ放送を聞くのに注力しました。読譜能力を前提にしていますが、能力がないからといって気後れする必要はありません。もちろん、あればこの講義の内容を十二分に理解できるでしょう。クラシックだけが西洋音楽でない!

死生学のフィールド(*今期で閉講)

成績「Ⓐ」
 死生学って何?なんか哲学っぽいから履修しよ!なんて軽い気持ちで履修しました。私が疑問に思った死生学の定義から宗教別の死生観という座学から死別を体験した緩和ケアの取り組み方という実践的方法までこの講義は幅広く行っています。この講義を学んであらかじめ知っていても死別体験をしたらこの講義で学んだような取り組みを自分自身に行えるか…難しいでしょう。けれども知らずよりは脳の端っこに置いとく方が良いと考えます。
(実際、履修期間で役に立ってしまったのが、なんともいえない)
過去問から頻出したので難なく単位を取ることが出来ました。

舞台芸術の魅力

成績「Ⓐ」
 西洋芸術の歴史と理論でおなじみの青山先生も登場しているこの講義。オムニバス形式である。ギリシャから存在する舞台、日本の舞台、オペラ、ミュージカル、バレエなどなど舞台に纏わるもの全般を学んでいく。
印象に残ったのは三回目の講義。ヴァーグナーのオペラ劇を現代で行う場合、全く同じものにせず現代の問題を交えるというもの。はたからみれば改変なんて良いものなのかとびっくりすることだが、根底は同じものなのだという発想は良い知見を得た。
西洋芸術の歴史と理論もそうなのだが、この講義も過去問の解答を見ると、「〇〇章を参照してください」しか載ってないので注意が必要。教科書に答えは書いてあるのだからこのように書いているのかも知れないが、自分の答えが本当に合っているのか定かではない。過去問は傾向を調べる目的でやってみるのがいいだろう。

日本語リテラシー演習

成績「A」
 これ、何回も履修したい…。添削してほしい…。期限が細かくあるので要確認。めんどくさがり屋なので期限ギリギリにいつも提出した。文章をわかりやすく書きたい!けど、ダルい…って二重の気持ちを誰かに管理してもらうために履修した。本当に辛かった。けれど、コメントを貰える度に文章の練習しなきゃという気分にさせてくれる。どうやら私は、改行を多様するクセがあるらしい。三段論法は頑張って提出したのに三段論法になっていなかったらしいし、パラグラフも良くわかってない…。
課題が山積みで授業を終えた。もっと添削してほしい…。フィードバックをください…。

生涯学習を考える

成績「A」
 放送大学は生涯学習っていうけど生涯学習ってなんらほいって軽い気持ちで始めた。日本で生涯学習が広まったのは新自由主義の風潮が後押しした結果らしい。ここで新自由主義ってなんだろと学びたい!と学問体系を味わった感覚が楽しかった。ドロップアウトした私だが、生涯学習で周りと差を広げないようにしたいなと気持ちを改めた。うさぎになりたいけど、亀をまず目指そう。
レポートは四回ほどあった。生涯学習は座学だけでなくスポーツも必要不可欠である。健康第一!

蛇足

 西洋哲学の根源も履修してたんですが(前期から)落としました。もう一回課金します…。合計二万円程…。けれど正直まともに勉強してなかったんで私が悪いです。悔しいので担当講師である先生の執筆本他にも買って万全の体制で挑みます。

 これが少しでも科目登録の参考になればと思います。皆様のおすすめの科目もどうかXやらどっかでインターネットに残していただければと思います。参考にさせてほしいです。



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