アスリートの方との接し方
パリオリンピックも終わり、高校野球は大詰めですね。
大会に合わせ身体能力を極限まで高め、演技・プレーでみんなに夢と感動を与えてくれる、素晴らしいと感じます。
ただ社会でたくさんいるアスリートの方と関わる際、私たちは注意する必要があります。現役なら取り組んでいるスポーツがメイン、私たち会社員と意識の違いが出るのは当然だと思います。
ここで厄介なのは若くして引退した元アスリート・・周りからキラキラちやほやされた環境、それがどこでもあると勘違をしている。
そのステージに立ち燃え尽き“俺はスゲェ感”をかもし出し、職場に溶け込めず持っているスポーツ精神を、人生の肥やしする事ができない方が一定数います。
○元甲子園球児に胸ぐらを掴まれた過去
彼が20歳だったから、私は23歳ぐらいの時でしょうか。
働くガソリンスタンドに元甲子園球児がアルバイトで入ってきました。
聞くところによると学校を卒業して働きもせず、のらりふらりしていた所を、同じ地区の課長が『うちで働け!』って引っ張ってきた流れ、よって自ら働きたいと入ったわけではない。
「エッ!甲子園でプレーしたことあるの⁈すげぇ!」
スタッフみんなそうなりますよね^^;
住んでる地域では初の甲子園出場者、この何十倍の“キラキラちやほや感”でぬくぬくだったはずです。社会に出ても、今までの感覚が抜けていないように見えた。
事が起こったのはお盆のいま時期。
サービス業に向いていない接客ではありましたが(そもそも連れてこられ働いている感覚でしょう)
ひと通り出来るようになり、繁忙期になる別店舗へ数日間応援に行くことになりました。
そして最終日の夕方にその彼が仕事のユニフォームのまま、自分たちの店の事務室に怒鳴り込んできました。
応援が終わり帰り足で立ち寄ったようですが…扉が壊れる勢いで、
『店長だせぇや!!このヤロー!!』
たまたま店長は休みで不在、事務室で休憩中だった自分がそれを伝えると、机や椅子を蹴飛ばし始めてメチャクチャに、あげくに自分の胸ぐらを掴みウナっている…。
何がなんだか…その後副店長が来てくれ、裏口から引きずり出し事情を聞いていました。話を聞いてくれたからか彼は落ち着いたようでした。
自分も業務中でしたから最後どうなったか不明ですが、なんとか帰らせたようです。
◯彼の主張
次の日から彼はアルバイトに来る事はありませんでした。その後正式に退社、最後にユニフォームを返しに店舗に現れましたが、あの日の謝罪などスタッフにはありませんでした。
表情は“やっちゃいました”の照れ笑い…
まっ、20歳だしガキだからねw
あの一件での彼の主張はこうです。
応援先の店舗で言われたのが、
「君なんて居てもいなくても同じ、だから応援要員されたんだね」
ぶっちゃけその通りなんですが、アスリート精神で育ってきた若者がくらったら頭に血も上るくらい怒るわ。
時代的に受験に就職も激しい競争化社会、だから競合い上り詰めた甲子園というステージでの経験は特別なもの、そしてとりまく大人の価値観から生まれたのが「燃え尽きた勘違いなガキ」を作ったのだと感じます。
そんな事もあり、今でも甲子園球児は嫌いと感じる自分がいます。
◯社会人野球選手の青年
妻の職場に社会人野球チームに所属している青年がいます。
所有する車は高そうな外車です、年俸契約とかけっこう貰っているのかなぁ。
結論から…彼は8月末で退社します。
他の企業の社員としてチームに所属してるわけですが、社長とチーム企業の会長が仲がよくて取り持って出向という形での雇用です。選手ですから練習や試合に向けてのトレーニングに時間をあてているのですが、ろくに仕事もせず退社する事や、突発的に休むこともあったようです。
一緒に働くメンバーからすれば、あまりよく見られてはなかったみたい。
これってお互いの“ズレ”だと思う。
彼は選手活動がメインですが、実社会での働きぶりは、周りにストレスを与えていた。
反対に周りの同僚は、そのスポーツで上り詰めた選手、仕事ぶりにも多少なり期待してしまったんではないでしょうか。
◯最後に(共存とは)
ジャンル問わず、そのスポーツ極めに行ってる選手って“それ”に本気で、ただの思い出つくりに行ってんじゃないってこと。彼らが社会と上手に付き合うためには、アスリート精神で強みをつくりマウントを取らないこと。
そして周りはちやほやするのではなく、
アスリート選手はこんな感じなんだよって思って接していけば、お互い感じるギャップが小さくなり良いチーム、さらには人間関係が築けるのではないでしょうか^ ^
この時期に甲子園球児が嫌いとか、アスリートってなんなの⁈
非国民のような文章になりました(汗)
最後でお読み頂きありがとうございました。
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