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ものすごぉく簡単に収支計算するぞ

あくまでも例。デイサービス。定員20名。

利用者単価8,800円×16人×26日=3,660,800円←これが月の売上。

人件費(法定福利費等含む)
管理者兼介護:400,000円
相談員兼介護:300,000円
理学療法士 :300,000円
看護師   :400,000円
介護職   :250,000円
合計    :1,650,000円

これで、人件費率が約45%

常識的に考えれば、デイサービスで人件費率が45%というのはかなり優秀。
あと10%上がっても大して問題はない。というか、その10%をどのくらいの期間で上げていくのか、ということ。もう少し人件費にお金をかけてもいいとも言える。

あとはその他の経費をどれくらいまでかけるのかだ。

送迎車のリース×3台
事務機器のリース
運動機器のリース
家賃
水光熱費
燃料費
事務用品費
消耗品費
で、1,000,000~1,500,000かけたとして、営業利益は十分に出てくる。

もし、介護職や看護師がパートだったら。
もし、管理者の給料がもう少し高かったら。
もし、稼働率がもっと上がったら。

など。もし!を積み重ねて何度もシミュレーションを行えば、事業成立の可否がよくわかる。

その他に、なにをしたら収入が増えるのか、経費が抑えられるのか。
自費サービスは?その他事業は?

定員20名のデイサービスが、アホみたいに余剰人員抱えて、儲からないと嘆くのをよく聞く。
これこそ経営力の問題だ。

確かに、余剰人員がいないと、突然の休みが出た場合、非常にツラい。送迎を回すことすらままならない。
また、看護師が休んだ場合、加算が算定できない日が出てくる。
こんなことを考え始めたら、制度の問題だ!と騒ぐしかなくなる。
如何にして最小限の人員で回していくかこそが経営力になる。

逆に、余剰人員を2人抱えておけば、休みが出てもたいした問題ではない。
しかし、上述した収支を見てわかるように、介護で500,000円増えるわけだから、たちまち人件費率は58%まで上がってしまう。これに伴っての費用も微増。
余裕がなくなってくる。
昇給や賞与はどうするのよ。

単独でのデイサービスの経営であれば、管理者=社長になるだろう。
年収500万円に満たない社長ってどうなの?
夢をもって起業するんだから、最低でも7.800万円は稼いでもらいたい。

2年から3年の我慢が出来るなら決してできないわけじゃない。


ま、そもそも介護で儲けるということを、国が認めていないんだから、難しいわな。

売上の上限があって、あれはダメこれはダメと規制だらけでは、若者の起業意欲を削いでしまう。

だからこそ、ぬるま湯の社会福祉法人の客(利用者)を、民間が奪い、儲けられるようにしたいものだ。

って感じ。

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