見出し画像

立場によって求められる実務能力は変わるだろが

仮に看護師として優秀であったとしても、看護部長として優秀になれるわけではない。

仮に営業マンとして優秀だったとしても、営業所長として優秀になれるわけではない。

仮に介護職員として優秀だったとしても、事業所の管理者として優秀になれるかどうかは別の話である。

このように、その立場で優秀だと評価をされたとしても、上の立場に立った時に求められる能力が変わってくるので、優秀かどうかは変わってくるのだ。

しかし、往々にしてあるのが、一般職として優秀だからと言って役職をもらい、大した成果を上げることもなく、権限だけを持ち、采配を奮うような状況になっている組織がある。

本来組織運営をしていく上で大切な目標の設定と、その進捗の管理というものが、そもそも上の立場に立った人間がそういう習慣がないのであれば、部下を管理し組織の業績を高めていくということについては、思惑通りに物事を進めるということは、実現できなくなるだろう。

思惑通りに物事を進めていくというのは、基本的に組織においては、明確な目標を定め、その目標を達成するための手段や期間というものを明確にし、適宜進捗の管理をする以外に他ならない。

それを、当たり前にできる管理職と、そういった方法を知らない管理職では 中長期的な目線で見れば、業績に大きな差が出てくるのは火を見るより明らかである。

しかし自分の能力が低いがゆえに業績が低迷しているということを、全く気付かずに、部下の働きによって業績が落ちているということを責め立てる、という上司も 少なくはない。

私のコンサルタントという立場で仕事を請け負い、組織に入り込み、アドバイスや指導を行っていく場合、実は組織全体で見た場合、一般職や中間管理職にはさほど大きな問題はないが、上層部や上級管理職に大きな問題を抱えている場合が多くある。
しかし、上層部達は自らの行動を省みて、自分たちの能力を上げるということからは目を背け、中間管理職以下の人間を変えようと躍起になる。

そういったことを依頼されても、実際に業績を上げることは現実的には無理だ。

しかしそういった状況の中で、それとなく上層部の人間に対してどういった 指導を していけばいいのか、どういった管理をすればいいのか、どのように進捗管理をすればいいのか、というのを見せていくということが、コンサルタントとしての腕が試されるところでもあるのだろう。


あーーしんど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?