カフカ【橋】
カフカの橋を読む度に、その時々の私の心により、感想は異なる。
不条理なる文学、橋=私、これは読まれた方が皆、代用して、思考、想像するだろう。
橋は、寂しい。
橋は、優しい。
橋は、待つ、待つ、待ちわびる。
思いがけず、出現した旅人(要は、こんな場所には来ないであろうという突然の出来事、未知なる感動、不安、えとせとら)
橋は、暫定”彼”を、落ちないよう、配慮する。
最大限の誠実さをもって、彼に接する。
しかし、傍若無人なる、橋にとって、在り得ない暴挙に見舞われることとなる。
どういうことか?誰だ?
振り返り、彼を見届けようとした瞬間
あぁ、橋だもの、まっさかさまに、奈落。
以前、山椒魚の記事に触れた時にも感じたのだが
要は、予測可能なことなど、たかが、人間にも、ありゃしないってこと。
山椒魚を愚かしいと見るか
橋を哀れと見るか
文学だって、美術だって、音楽だって、答なんてありゃしない
だから、面白いのだ
確実に、おそらく、こうなるに違いないと、怯えたり縮こまることなく
どうせ、分からない先ならば
一寸先は闇、ってよりは、眩いほどの、光!
想像して、負の感情など、払拭する
本日の愚考
ちゃんちゃん