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自分のコンセプトを探すために①

 2022年6月4日、あきやさんの自問自答ファッション講座にいってきた。
ファッションについて考え切ること、できていなかったなあと痛感したこともあり、自戒を込めてできる限りnoteにまとめていきたい。

自問自答講座にいきつくまで 心境編 

 多感な十代の頃は、外見コンプレックスが頂点を極める頃だったので”見た目”に関しとにかく触れずに置くのが一番安心…という心境だった。
友人と買い物い行くのは楽しかったけれど、やっぱり周囲に溶け込みつつ外見を磨こうなんて一ミリを思ってませんというラインで全て揃えていた気がする。
 大学時代もその延長で、一度福袋に入っていた赤いセーターを着たとき、男友達から「自分でその色は選ばないでしょ」と言われて、こやつわかってるなと思いながら、あー面白みのないファッションだな自分としょんぼりした記憶がある。
 転機その一はやっぱり就職。田舎の生まれもあって、「女の子は大学なんて行かなくていい」「地元で働いて早く結婚してほしい」等30代以上の女性は一度は言われたことがあるセリフが耳タコだったこともあり、自活できたことは私にとって一つの勝利でありものすごく嬉しかった。
 自分で自分を食べさせて、好きなものに包まれて生きるんだー!と心から信じられるようになると、だんだん冒険したくなる。希望の源である仕事にもっとフィットしたイメージで服を考えたり、どう自分をプロデュースしたいか考えられるようになった。
 転機その二は転職KPOPにはまったこと。転職して業種をガラッと変えたことで、周囲の人間のライフスタイルがごぞっと変わった。どっちがいいとかではなくて、十人十色ということがよーくわかった。あとお金に少し余裕ができたのも大きい。はい、贅沢が好きですしプチプラコーデにあまり心が惹かれない身の丈知らずな性格です…。
 そして推しよありがとう。推しのファンはダサいと絶対思われたくない。ピラティスに行ったりジムに行ったり、体型に気をつけるようになりもしたし、韓国によく行くようになったことで向こうのファッションやメイクに興味を持ったりで間違いなく視野を広げてくれた。

自問自答講座にいきつくまで 実践編

 自分で色々考えるようになったものの、自分のセンスは信じられぬと一念発起して、パーソナルカラー診断(×2回)、骨格診断、顔タイプ診断、メイクレッスン(×2回)とさまよえるオランダ人のごとくプロの手を借りてみた。
 診断系の私のタイプはこんな感じ。

◆パーソナルカラー診断
 1st秋2nd夏のミューテッドオータム
◆骨格診断
 ナチュラル寄りストレート
◆顔タイプ診断
 エレガント

ちなみに1度目のパーソナルカラー診断では、イエベ秋は変わらぬものの、もっと明度の暗い色合いが最押しだった。
二度目が変わったのは、診断者依存というより、貧血(高校生からずーっと。献血一度もOK出たことがない)治療やタンパク質強化して体が変わったこともあるのかなと思っている。
 アースカラーしか着たことがない人間にミューテッドの色合いは晴天の霹靂で、色の洪水に飲み込まれた気分。
 でも、私志村ふくみさんのエッセイや梨木香歩さんの小説好きだったじゃない。

草木染めの色のうつろいや表情を語る文章に心惹かれてきたのだから、原点に帰ってきた気もする。
 顔タイプに関しては、「子供要素が一つもないですね!」と診断士さん言われたこともあり、個人的に「女の子」の子の字を取りたい一心で生きてきたような面もあるので嬉しい限り。
 とはいえ、くすみ万歳!なミューテッドと華やかさ万歳!のエレガントをどう取り入れれば??それぞれのイメージ画像を見ても、素敵だな〜と思いつつ、優しすぎたり女性らしすぎたりで、なんかしっくりこない部分もあるぞ??
 実際にザ・エレガントやザ・ミューテッドの服装をまるっと試着した時も、マネキンになった気分でこの人誰感が抜けなかった(同行者も首を傾げていた)。
 外見的な似合うだけじゃ、足りない。内面と外面を合わせた自分のファッションって何!?となった私にあきやさんの副音のように感じた。

自己分析としての自問自答

【産婆術】
 問答法におけるソクラテスの方法論。 ギリシア語ではマイエウティケー。 自分は何も知らないことを自認するソクラテスは、 自分の母親パイナレテが助産婦であったことをひきあいに出して、 自分は話相手が自分の力で真理に到達することを助ける産婆のようなものだと述べた。 (当時、助産を行なう者はすでに出産ができなくなったものだけであった)
 田中美知太郎によれば、このソクラテスの方法論は一つの教育のあり方を示している。 すなわち、教師が生徒に対して詰め込み教育的に教えるのではなく、 教師の手伝いにより生徒が自分で「発見」することを重視しているのである。

https://plaza.umin.ac.jp/~kodama/ethics/wordbook/midwifery.html

 自分の心理や望みを知る上で、問答法には何度も助けられた。
思えば就活生の時も、友人に何十時間と問いを立ててもらって何をしたいか考えた(本当にありがとう友だち)。
 あきやさんの自問自答ファッション講座でも、この手法で憧れ・好き・似合うのキーワードを見つけていく過程がスリリングで、「発見」の連続。確実に山頂に近づいている実感があった。
 自問自答の難しいところは、根気強く解像度を上げるために問い続けてくれる他者が必要&そんなスキルと精神力を持つ他者がなかなかいないというところ。
 1on1のようなカジュアルな面談・ミーティングで後輩メンバーと話す時実践しようとして難しさを嫌という程痛感したので、あきやさんには尊敬しかない。私は自分の語りを入れたくなったり、自分の解釈を入れたくなる良くない他者でした。

「発見」されたキーワードとは

憧れ部門

自立・聞き上手・女性らしい・色気・凛とした

好き部門

ラグジュアリー・シンプル・カジュアル・話しやすい

似合う部門

かっこいい・大人っぽい・頼りになり・柔らかい

 諸々診断系で言われた要素は、似合う部門の言葉と親和性が高い。
総じて仕事を通じて関わった人や試着したとき店員さんから言われる言葉がここに当てはまる。青山のMaxMaraのショーウィンドウを見るのが昔の通勤ルートの一番の楽しみだった。
 好き部門は、スニーカーにジーンズ、カットソーといった楽で好きだけどそこはかとなく似合わない要素。でもすごく好き。
私の一番好きなブランド広告はアンジェリーナ・ジョリー×ヴィトンのこれです。

 そして憧れ部門!
 これはまさに「発見」で、まだこんな感じというイメージ画像すら見つかってない。でも深層に影響を与えたのは何かわかってる。
 ロマンス小説を読むので、イギリス摂政時代の舞台設定は肌馴染みがある。若いレディは結婚するまであまりに不自由が多く、結婚後にある程度自由があるものの家に尽くすことが求められるのは言うまでもない。時折小説に出てくる未亡人のマダムが、自由を手にした姿で描かれるのを見てものすごく憧れた。(ご参考まで
 
 いったいこの3つをどうやってコンセプトに落とし込むか…。
好きの方向がそれぞれ違うので、あれも欲しいこれも欲しいのなってしまうと元の木阿弥。そこであきやさんの助言を受けて、決めたこと。

3つのコンセプトを作る!!!

 その手があったかー!という感じですね。
1つの方向性に収斂できる気がしない今、憧れ・好き・似合う別でコンセプトを持つことで、TPOや気分で自分の見せ方を変えられる上に、そこから調和する軸を見つけられるかもしれない。
 考える×3になったことは目をつぶりつつ、自分の原点になるようなコンセプトを頑張って考えるぞー!

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