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介護職での時短正規職員から正規職員への復帰はちょっと無理がある件

最近、私の職場でも男性の育休制度や産後パパ育休を使う職員が出てきました。
昨年は2か月取得した男性が一人、今現在14日間を2回に分けて取得中の男性が一人。これ、とてもいいことだと思います。

ただ、人がいるから周りの職員も「いいじゃん、いいじゃん」って感じですが、カツカツでやっていたらどうだったろう?と考えてしまいます。

昨年育休を取った職員は、これは権利だから取らせてもらいます。という形でとって、その半年後くらいに辞めてしまいました。周りの職員もなんだか良くは思ってなかった感じです。
これは、やっぱり、今後を見据えしっかり体制を整え、慢性的な人材不足にならないようしていかないとと思います。(いつも思ってますが・・・)

さて、育休に関して今日は復帰後のことについて少し書いてみたいと思います。

先日、2025年度から育児休業給付金を手取りの100%を目指すというニュースがありました。いろいろ条件もありそうですし、育休のすべてがそれになるかはわかりませんが・・・
ちなみに、今までは67%です。(実際は社会保険料等の免除があり80%くらいにはなってます)

これも、とてもありがたいことです。
特に男性は給料が保証されるのでさらに取得率は上がると思います。

そうはいっても、男性がとるのは難しいとか、職場の理解がないとか、そういったことはあるかと思いますが、明らかに数年前と比べて男性がとることへの理解は確実に増していると思います

復帰後のことについてと言いながら違う話になってしまいました。

タイトルの件についてです。

実際、女性の方で育休後、時短正規職員を経て正規職員へ戻った方はどれくらいいるだろうと思います。特に入居施設の職員の方です。

うちの施設ではほぼ無理なんです。

何故かというと、時短正規職員が適用される期間って子が満三歳になるまでのところが多いと思います。違ったらご指摘ください。
うちの法人は、満三歳になった年度末までになってます。

問題はこの後です。


通常、入居施設の介護職の正社員の条件としてすべてのシフトができる、つまり遅番や夜勤もできないといけないわけなんです。

子供が三歳の時から、母親が夜勤を他の正規職員と同じようにやるってさすがに無理だと思うんです。多少、回数を考慮することはできると思いますが、子供が小さいからという理由で正規職員だけど遅番も夜勤も無しでいいよってところはどのくらいあるのでしょうか?

もし、これをやっている法人があれば話を聞きたいです。
そしてうちも、そういう形で正規職員に戻れるようにできるようにしたいです。
ほかの形として、時短正規職員の期間を小学校卒業までにするとか、いろいろ方法はあるかと思いますが。

これが原因で、パートになってしまっているのが現状です。

そして、私が最近知った言葉があります。

「チャイルドペナルティ」


皆さん、この言葉ご存じでしたか?

私は、voicyで木下斉さんが言っていたことで知りました。

子育てしている親が、子育てのために仕事の時間が減るから給料も減る。
子育てしているから、決められた勤務ができないから正規職員に戻れない、
子育てが理由でこういうことが課されることを言うようです。
とても勉強になります。

確かに、子育てしてるのに仕事行って、例えば保育園のお迎えに行くまでぎりぎりで働いて、かえって家事も育児もやって、また次の日も繰り返す。

この少子化のなか、未来を担う貴重な子を育てているのに職場にいる時間が短いからって給料減らされたらたまったもんじゃないですよね。

いや、当たり前でしょ!と思う方。
考え方を少し時代の先に向けた方がいいと思います。

この辺は、法人も子育てに貢献する意味でも給料の補償をできるようにするべきだと思います。
これを言うと、介護は入ってくるお金に上限があるか無理だっていう方がいますが、以前にも書きましたが、それを考えるのが経営者です。

そもそも、あんたのところ上限までもらってるのかよ???
と言いたいです。
上限までもらってるところなんてほとんどないんです。
それなら、もっと運営ではなく経営をしろってことです。

とにかく、この「チャイルドペナルティ」といわれるものを排除し、
介護職の育休後の正規職員の復帰ができる体制を作っていきたいと思います。

それではまた。


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