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あれから40年

B型の私、A型の夫。
価値観の違う二人が共同生活を始めて40年過ぎました。
水の出し方、使ったあとの歯ブラシの洗い方、シャワーの使い方、洗濯物の干し方など。
よく気づく夫はずっと私のチェック係となっております。鬱陶しく思うこともあるけれど、私の良き理解者で、運命共同体でもあります。

私は4人姉妹の末っ子で小さい頃から姉たちから色々言われることに慣れているのか(従順な性格なところもある?)、昭和教育の賜物なのか、大きな夫婦喧嘩も片手で数えられるほどです。
40年も経てば長所、短所を認め合い、お互い足りないところを補いながら老後を迎えつつ生活しています。

私がノートを書き出したきっかけは、猫のボランティアグループの活動を発信するためホームページをつくりたかったのが始まりです。

そのページが見知らぬ方からのスキ♥マーク!
予想外にそのことがとても嬉しくて、自分でも自由になにか書きたくなって私のページ作りました。

動物好きの私、子猫がいれば助けたくなる性格。一時期はお腹の大きい猫を助けて子猫が生まれ、一気に犬2頭、猫8頭まで増えたこともありました。最初のうちは反対していた夫もどんどん愛情が湧き(しょうがなく?)良き理解者になりました。
ハンズマンに行けば大きなカートがペットフード、猫砂等であふれるほどの量になり、その買い物が月1〜2回の二人の行事となりました。大人買いみたいで大量の品物を前に得体のしれない優越感に浸っているのは大きな勘違いです。

夫は毎日朝、外猫の2匹にご飯もあげてくれるし、猫たちの高額な医療費にもペット用品にも愚痴ひとつこぼさない働き者の夫です。感謝に耐えません。

以前私は、猫を家に入れるたびに「お義母さまも大事にします!」が夫へのお決まりの言葉。そのたびに「もう何回聞いたことか!」と笑って答えてくれました。その母とは色々ありましたが、今は90代で有料老人ホーム生活をスタッフの皆様のお陰で元気に楽しんでいます。


夫は私が代表を務めるボランティアのホームページの方も読んでくれて、チェックしてくれます。そして私は素直にやり直します。すこし、モヤッとしながら。ありがたや〜


チェック後のお姿です(笑)

でもこのページは私の聖域です。自由に表現できます。
このような時代がくるとは夢にも思いませんでした。記事をアップすることが私の楽しみの一つになりました。

ここから、我が家の愛犬のことについて触れたいと思います。
13年前に私は山下由美さんという動物保護活動家の方が管理所から殺処分対象の犬を引き取り活動をしていました。その活動を知って力になりたいと推定6歳ぐらいの中型犬を譲り受けて連れて帰りました。その犬は野犬だったようで子犬とともに捕獲されました。体は栄養失調だったのかアンダーコートも抜け落ちうすくて、体も野山を駆け回っていたらしく痩せてはいたけれど筋肉質でした。子犬たちは譲渡が決まりこの母犬だけが残され、人にはなれないと判定を受けて死を待っていた犬です。
本当に悲しそうな目をしています。そのような犬を私はいつか家族に迎えたいという強い願いがありました。
その頃ルルという、子犬の頃公園に捨てられていた10歳のミックス犬と猫もいました。これ以上犬は入れられないという夫に内緒で受け入れ計画を立てました。
連れて帰ってきたときは、あまりにもひどいその犬の容貌と、突然の私の行動に驚き、家庭犬には無理と夫は機嫌を悪くしました。最もだと思います。人それぞれの価値観があるのですから。
相談なしに勧めたことは、私も反省するところです。今思えば、何が自分をそこまで突き動かしてのたのかと不思議ですが、後悔はありません。この出来事以上に、この犬はそれからの私達の人生に大きく関わりたくさんの幸せを運んでくれたからです。そして、夫婦の絆もますます強くしてくれました。

連れてきたその日、その犬はとても不安だったのでしょう。夫婦の険悪な空気を察してか、すぐに脱走しました。庭先のテラスに猫用の網小屋を作っていたのですが、その緑色の金網を歯で喰い破り、手で穴を大きく広げて住宅街に出ていったのです。その猫小屋は洗濯物の干せるような広い場所で猫が外に出ないように夫婦で手作りしたばかりの場所でした。さすがもと野犬です。家庭犬ではありえません。
その後、その犬が現れる場所に捕獲器を仕掛けて2〜3日後に保護できたのは奇跡としかいえません。結局、脱走をきっかけに夫の気持ちも落ち着き、その犬を家族に迎えることにしました。
その犬は洗濯物が揺れるだけで怖がり、しばらくケージを毛布で覆い穴倉のようにして庭でならすことにしました。その間、スキンシップをして、たまに牛肉などを与えて信頼関係を築くことに努力しました。散歩もビクビクしながらでしたが日を追うごとに慣れてきました。あまり吠えもせず子犬のようにクーンクーンと甘えてくるおとなしい犬でした。2ヶ月ほどしてだいぶん馴れてきたある深夜に狼のような遠吠えをしました。その声はとても悲しそうで住宅街に響き、あわてて家の中に入れ、私のそばにケージを構えてその中で朝まで過ごさせました。安心したのか私の傍らて穏やかに眠りにつきました。それからその犬は家の中で先住犬や猫たちと一緒に暮らすことになりました。
2年ほど経った頃には人間社会にも慣れ体もふくよかに毛もつやつやとなり連れてきたときよりは見違えるようなきれいな犬になりました。そして、16歳で亡くなる最後の日まで夫も溺愛してくれました。

蘭子の名付け親は山下由美さんです!


ソフトバンクに出てくるような白い犬。名前は蘭子です。3年前に私たちに見守られ旅立ちました。


蘭子との散歩、懐かしいなあ〜


毎日の散歩でお気に入りのワンコ達と会うのを楽しみにしてました😊

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