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お正月に成毛眞さんの「知の神棚」

明けましておめでとうございます。
2024年がより良い年になりますように。

成毛眞さん著の「本棚にもルールがある」は理想の本棚の作り方と仕組みについての厳密なルールが書かれています。成毛さんの本への愛情が感じられてとても好きな本です。なかでも「知の神棚」作りは最もお気に入りのルールです。

誰にでも人生に影響を与えてくれた本、励まされた本、癒してくれた本はあるのではないでしょうか?それらは効率重視のルールでは本棚に保管出来ないかも知れません。本棚というよりは神棚へ祀る感覚で保管しましょうと提案します。神聖な本棚なので制限を決めて、祀る本は上限30冊と決めます。
私の「知の神棚」は普通の本棚の一角を神棚と決めて、だだ保管しているだけですが、お気に入りのものを飾って楽しんでいます。

「知の神棚」の一部です。
・機械より人間らしくなれるか? (草思社文庫)  – 2014/10/2
AIが人間らしさを競うチューリングテスト大会に人間代表として参加した著者の科学ノンフィクション。当時は笑いながら読みましたが、今のAIの進歩を見ると末恐ろしいと印象が変わりました。
・ご冗談でしょう,ファインマンさん( 上・下 )(岩波現代文庫)  – 2000/1/14
物理学に興味を持つきっかけになりました。
・さらば長き眠り (ハヤカワ文庫JA)  – 2000/12/15
原尞さんのハードボイルド小説。沢崎という探偵が主人公のシリーズで、沢崎のセリフがカッコ良くて痺れます。
・本格小説(上・下) (新潮文庫)  – 2005/11/27
水村美苗さんの小説。エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を日本を舞台に書きたかったそうです。夢中で読みました。
・ガラスの仮面  (花とゆめCOMICS)
子供の頃から読んでいます。北島マヤと速水真澄のハッピーエンド完結を待ち望んでいます。

シリーズ物や上下巻は全て入れると30冊が埋まってしまうので、一冊だけ祀っています。沢崎探偵シリーズは一番好きな「さらば長き眠り」を「ガラスの仮面」は最新刊の49巻を入れています。

新たに加えるということは、1冊を落とさなければいけないので、候補の本が出たときは真剣に悩みます。神棚から落ちたり、後日返り咲く本もあります。真剣に選んでいるからこそ、神棚の本を見ると今の自分が見えてきます。現在の自分を見つめる、知るという意味においては、神棚の30冊は自己啓発本の役割も担ってくれているように感じます。

読書が好きでお正月に少し時間がある方へ、「知の神棚」を作ってみてはどうでしょうか?一年の初めに自分の興味を確認します。
何より大切な30冊を選ぶ作業はとても楽しいものです。







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