息子の自傷についてTherapyに通っている話

 昨年11月頃から自分に不都合なことが起こった時に自分を叩く自傷が始まった。急に始まった自傷と同時に、「ママはおねーちゃんと僕、どちらが好き?」「僕のこと好きな人、手をあげて~」と私たち家族に聞くことが増えた。強くは叩かないが、我が子が自分を叩く姿は恐ろしく、将来がとても不安になった。今までのこだわりや困りごとはあせらず、いつかできるようになればいいと感じたが、今回の自傷は療育の本で学んだ「他者や本人に危害がおよぶ場合」に当たり、早急な対応が必要だと感じた。

1.まず自傷が始まった時にその行動自体に注目せず、あえて、こちょこちょをしたりと他に気を紛らわすことをしたが、自傷が減ることはなかった。

2.どんな時に息子が自傷をするかをまず書き出し、通っていたABA専門のTherapistに相談

・幼稚園からの帰り道(朝から幼稚園にいる間は自傷はない。)
・娘を小学校にお迎えに行く時に校庭で遊ぶのだが、曜日によって遊べない日がある。遊べないことがわかると自傷がある。
・暇で自分に注目してほしい時
・ゲームで負けた時
・悪いことして私に指摘をされた時

 Therapistから受けたアドバイスは、「寂しい」「嬉しい」など色々な表情カードを用意する。自傷した時に自傷をやめさせて、「今どんな気持ちかな?」表情カードのオプションを見せて、寂しい時は寂しいと口で言うんだよと伝えるというもの。また、事前に防げることは前もって知らせるなどの対処をするということ。毎朝、放課後に長女の校庭で遊べるか遊べないかを事前に伝えるようにした。事前に伝えることは効果はあったように思うが、絵カードはなかなか見てくれない、納得してくれない印象を受けた。

3.Sun rising programのtherapistに相談

 自傷で悩んでいる際に、以前に紹介を受けた他のTherapistを思い出した。彼女は感情をより大事にしている印象を受けたのでコンタクトを取ってみた。2回ほど息子の様子を見てもらい、特性を知ってもらった上でアドバイスをもらった。息子のこれから改善すべき部分はfrastrationのコントロールだと言われた。

 息子が自傷をした時に以下のステップの対応を勧められた。
①まず、感情を認めてあげる
「今とても悲しい気持ちなんだね」
②Normalize
「今感じている感情は持っていいんだよ。みんなが持つものだよ。」
③Comfort
ハグなどをしながら、「でも自分や他の人叩いたりしてはだめなんだよ」
④それでも自傷する場合は「ママがストップするのを助けてあげる」と言い自傷する手を強すぎないくらいの強さでおさえてあげる。
⑤そして必ず伝えること
「I love you no matter what to do. There is nothing you do you make me stop loving you」と伝える。大事なのは、今正そうとしているのはあなたの行動で、あなた自体は素晴らしい、何があっても大好きと感じてもらうこと。

 彼女のアドバイスに私はとても納得し、数か月試してみて様子みることになった。今日初めて主人と2人でTherapistに行った。先生から主人に直接対応の仕方を伝えてもらい、夫婦間で共有することができたのは非常に良かったと思う。そして実感したのは、この対応は娘にもしてあげるべきだということ。長女は9才でとても繊細な性格、先日泣きながら「ママはなんで息子には優しく、自分には厳しいのかと」言われたことを思い出した。自閉の診断が出ている息子には、冷静に対応しようとするが、娘のかんしゃくはわがままに思えて怒ってしまうことが多々あり、その後自分自身が自己嫌悪に陥いってしまっていた。今日から息子だけでなく長女にもこの対応をしてあげようと感じた。
 Therapistが最後に言ってくれた「息子がfrastrationとうまくつきあえるようになったら、とても成長するでしょう」という言葉は私たち夫婦に希望を与えてくれた。自閉症といっても特性は様々で、どの手法が我が子に合うかは試してみないと分からない。本を読み、アドバイスを試し、試行錯誤をする必要があり、もう疲れたーとなってしまうことが多々あるが、何かできることがあるなら、それが少しでも息子の成長になることならやってあげたいと思うのだ。数か月Sun rising programのやり方を試してみようと思う。


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