アニメアイマスで「仲間の大切さ」を知る
今さらだけど、アイドルマスターのアニメの感想と魅力について書きたい
本当に今さらなのだけど、アニメアイマスを見た。
秋葉原のアトレのアイマスコラボに行っちゃうくらい面白かった。なんなら、ベストアルバムも揃えちゃった。
自分は以前からアイマスがなんとなく好きだったが、このアニメアイマスでハッキリ「好き」を認識することができた。
大して知識もないが、アニメアイマスを観て感じたものを文章にして表現したくなったので、感想や魅力について書きたいと思う。
まず、あらすじを書くと「舞台は765プロダクションという弱小アイドル事務所。所属する13人のアイドルとプロデューサーがトップアイドルを目指す。輝くためや夢のために、トップアイドルという1つの目標に向かう彼らは切磋琢磨しながら努力する。時には誰かが困難にぶつかることもあるが、プロデューサーもアイドルも765プロの仲間として団結し助け合って立ち向かっていく。」という感じ。
一言でアニメアイマスを表現するなら「仲間の話」ではないだろうか。単に女の子がキャッキャッウフフするだけのアニメでは全然ない。
このアニメを観て気づいたのが主人公が誰かハッキリしないことだった。ゲーム版アイマスは、プレイヤー、すなわちプロデューサーが主人公とハッキリしているけど、アニメは違う。
作中、プロデューサーがアイドルを助けたり励ます話は多くあるけど、それに加えて、それぞれのアイドルに焦点を当てた回もあった。回ごとに話の中心人物が異なり、特にセンターの天海春香や複雑な家庭環境の如月千早は細かい感情の起伏が描かれてたりした。
こんな感じで話の軸となるキャラクターが移り変わり、入れ替わる話で、観ながら「どんな意図の演出かな」と思ってた。
最後まで観て、個人的な結論としては「765プロダクションそのもの」を主人公として描く意図の演出だと思った。
あらすじで書いたように765プロは助け合い共に成長していく。プロデューサーがアイドルを助けることもあれば、アイドル同士が助け合うこともある。話の後半、人気になり始めた765アイドルたちは多忙となり、バラバラに活動することも増える。それでもアイドルたちは765のみんなに会いたい、集まりたいと思っている。物語の終わりは765プロの単独ニューイヤーライブだった。もはや人気アイドルとなった765のアイドルたちは忙しさの中でもこのライブに全力をかけて取り組んでいた。彼らの中で単独ライブは特別なものであることが強調されていた。
自分は観ていて、765プロは単にアイドルの集まりじゃなくてアイドルやプロデューサーなど全員が固い絆で結ばれた仲間だと思うようになった。
実際、劇中のプロデューサーの言葉で「誰か一人でも欠けたらダメで、この全員で765プロ」という発言もあった。
765プロは全員で１つのものであり、アニメでは、人1人ではなく「765プロダクションという１つの仲間」を主人公として描いている。こういう捉え方が最も正しいと自分は感じた。
主人公は765プロダクションの仲間たちであるとわかったので、アニメアイマスは「仲間の話」だと言い表すことができると思う。
かなり長めに、アニメアイマスは「仲間」の話だと述べてきたけど、それだけじゃない。ほのぼのした日常やキャラクターの深い魅力を描いた話も多い。
例えば、765プロ総出で海へ合宿に行くいわゆる「水着回」もしっかりある。
アニメ1話をまるごと使って、作中のテレビ番組を劇中劇のように描く回の15話は、斬新な話でとても興味深かった。
そして、シナリオ以外で他にとても良いと感じた点もある。作中で使われる音楽だ。アイドルマスターは多くの楽曲を持つゲームでアニメ化される際もその楽曲がふんだんに用いられた。
2クール25話の中で、1クール目と2クール目のオープニングのために新曲が２曲作られ、エンディング曲は毎回異なる既存の楽曲が使われている。さらに各話で多くの挿入歌が使われていて、アニメに使用されている曲数はトップクラスだと思われる。
そんな恵まれた音楽面を擁してライブシーンが描かれる。アイドルアニメといえばライブシーンというほど、ライブは重要な要素である。
アイマスでは全て手書きでライブを描いていて、各キャラクター特有の動きや汗の演出など細部までこだわられたライブを見ることができる。
音楽や作画で完璧に仕上げられた765プロアイドルのライブシーンはアイドルの集大成であり、ひたむきな努力と、共に頑張る仲間の素晴らしさを観る人に最も強く教えていると思う。
アニメアイマスはアイドルアニメというジャンルを確立したアイドルアニメの金字塔だと思うので、興味があったらぜひぜひみなさんにも観てもらいたい。
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