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退職を見送る立場で思う事

勤め先はある程度の規模なのでそれなりに人の去就も有り、毎月末になると退職者の挨拶メールが送られてくることがあります。
仲の良い人、名前を知っている程度の人、それぞれに違いはあれど次のステージに向かわれる事に一抹の寂しさを覚えます。

学生の頃は転入生が来る事はあっても転出は殆どなかったので、何かしらの所属組織から人が入れ替わるという経験は社会人になってからです。
給与改善、地元に戻るように言われた、親の介護、良くも悪くも人間関係の問題など辞める理由は人それぞれ。

その中でも誰にも訪れる定年退職は、大変感慨深いものです。
先輩社員は年下の僕に気取ることなく接してくれます。
これは年功序列が産む善の側面で、僕のような緊張しがちの人間にはざっくばらんと接して頂けるのがとても有り難かったりします。
なので、僕も先輩社員に対しては敬意を払いつつもおチャラけたりする事が自然とできたりします。

年を重ねる毎に先輩社員の数は減り、逆に自分がそのポジションに近づいていくことを少しづつ意識させられます。

昔は差程気に止めなかったスポーツ選手の引退会見を今ではしっかりと見聞きしてしまうのは詮無きことかもしれません。

この間定年退職をした先輩社員は、再雇用で契約社員として元居た職場で業務を続けられることになりました。
定年退職の話を聞いて寂しいと感じた矢先にその話を出されて、心配して損した!って思ったり😂

僕を弄ってくれる先輩社員は面倒くさい時もありますが、やっぱりそれが嬉しく、この瞬間を大事にしながら仕事に励むのでした。
僕はそんな先輩社員達が好きです。

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