見出し画像

フィリピンでぼったくられた話

 タイトルにある通りフィリピンでぼったくられました。
※大前提としてぼったくられる覚悟で近づいたため、読んでいただいた方でなおかつフィリピンに行きたいと思っている方の不安を煽るような目的ではなく、「この人アホだなw」くらいに思って読んでください。

はじめまして、今回は初めてをnote書いてみました。作文嫌いが勢いで書いたので読みづらいとは思いますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
 


2024年3月にフィリピンとタイにそれぞれ1週間づつ滞在した。海外旅行
 
 東南アジアへ行くのに備え出発前に予防接種や装備、現地の情報や注意事項などの確認を行い出来ることは全て行いほぼ完璧と言ってもいいほどの準備をしたと思う。注意事項では特にスリやぼったくりについての情報をよく目にした、ネット上の情報なので真相は不明な点もあるが中にはお金を要求されそれを拒み亡くなってしまった話しや、知人から聞いた話では身ぐるみを剥がされたそのまた友人の体験談などを見聞きした。 フィリピンではタクシーなどの交通機関において法外な値段を要求されたという事例が多々あるそうで、フィリピンで移動する際にはGrav-Taxiと言うタクシー配車サービスアプリを使うことを勧められている。

 その出来事はフィリピンのマニラに滞在して2日目のことで、そのときは水族館の「マニラ・オーシャン・パーク」から「国立自然史博物館」へ移動しようとしようとしていたときだった。国立自然史博物館までは歩いて15分程度だったため私は呑気に異国を感じながら歩こうと思った、だが歩き始めてすぐに待っていたかと言わんばかりのタクシーが水族館の表に停まっていた、その時の私はGrav-Taxiで配車したタクシー以外は使わないと決めていたため無視することにした。少しして次第減っていく呼びかけの中に日本語があるのに気がついた、そこには20代と思われるお世辞にも身なりがいいとは言えない一人の男性がいた。

多くのガイドブックに載っているため知っている人も多いと思うがこれがトラップで日本語で話しかけることで警戒心を解いてくるといった戦法なのだ。有名な話であり事前に把握済みだった私は「そんな手には引っかからないわw」と思いながら背を向け無視し続けた、それでも相手は怯まず一方的にしつこく日本語で話しかけ続けてきた。

相手も流石に諦め始めた思っていると、その男性が「イバラキ」と言い出した
私は、「茨城?」と不思議に思った

普通ならここも無視し続けないといけないのだが実家が栃木で同じく北関東の茨城の名を遠く流れたフィリピンの地で聞き、なぜ茨城を知っているのか偶然なのか、私は一気にその男性に興味が湧き真相を聞くべく歩み寄った。このときに私は彼へ向けていた警戒心が解けてしまい、その男性の十中にハマりつつあったのだろう(今思うとほんとにちょろいなと思う)。

詳しく聞くと妹が茨城にいるとのことだった、理由なんてなんとでも言えるようにも思うが日本語での受け答えやヒアリングもしっかりしており信憑性は高いと思った、そしてその男性がなぜ日本語を話せるのか理由がわかった私は別れを告げ背を向けて歩き出した。

だがそう簡単に逃がしてもらえることもなく、その男性はカレッサと言う馬車で追いかけて来たのだ。このときに初めてこの男性がタクシードライバーではなく馬車使いである事を知った。

カレッサは、日本で言う人力車のように風情を感じられる乗り物としてや法外な値段を請求してくる乗り物とし、良くも悪くも有名であり野良のタクシーと同等なほどに注意する必要がある乗り物だと個人的には思ってます。

カレッサ(実際に乗ったものとは別物)



その男性は私の歩行速度に合わせて馬車を操作し、「100ペソ、100ペソでいいから」と言い続けてきた(1ペソ=2.04円)、それに対し私は「徒歩15分で近いから歩いていく」と返し続けた、だが最終的には足を止めざる終えなくなり立ち止まり乗る乗らないの会話を続けた。するとその男性は「50ペソでいい!」と値を下げてきた、50ペソなら相場的にも悪くないかと思い私も渋々承諾した。そしてこのときに私は何度も何度も「50ペソでいいんだよね!?」と聞き直し互いに合意したうえで乗ることにした。

正直50ペソでと言われた際に果たして採算が取れるのか怪しいと思い、このときにはぼったくられる可能性もあると思ったが、はたしていくら請求するのか興味あったことと、ぼったくられても50ペソであることを何度も確認し合ったため最悪それを武器に戦えると思っていた。

だが私の意気込みとは裏腹にこのときにはもうすでに、良いカモ認定をされていたのだろう…。

馬車自体は乗ると想像よりも視線が良く天気もよかったためかとても気持ちが良かった。
馬車に乗るのはバランスのコツがいるらしく前の方に座ったらその男性から「バランス、ウマカワイソウ」などといわれてしまった。そんなこんなで国立自然史博物館に向けて出発した。

しかし、出発して10mといったところで10代の少年が馬車に飛び乗って来たのだ。そのとき私は何が起きたのかわからなかったがその男性が言うに弟だとのこと、そしてなぜか少年が手綱を握り始めた。
お前が手綱握るのかよとも思ったがフィリピンならありなのかと謎に納得していた。

実際に乗ったときに撮った写真
手綱を握っているのが弟

暇になった男性(兄)は私は今どこに滞在しているのか聞いてきた、泊まっていた宿の近くには他にも宿が多くあったので隠すこともないかと思い宿がどの辺にあるのかを伝えた。私が泊まったのはAgoda最安値の一泊800円のドミトリーの宿で近くにはフィリピン版のキャバクラや夜のお店が多くある地区だ。

14人部屋

すると男性は私が泊まってる宿の近くのお店で働いてる友人がたくさんいると言う話や、ここでなら◯ペソでで女の子が買える、俺を呼んでくれたら安くなるから呼んでね、などといった話をされた。この話に興味はなかったが1対1で話しているためないがしろにも出来ず聞いていた。

そのような会話の中で、馬車はママチャリほどの速度でまるで秩序の無いように見える片側4車線の大通りに進み、直進でいいところを左折しようとしていた。もともと歩いていくつもりだったため水族館から国立自然史博物館までは一直線であることを知っていたため「ここ直進でしょ?」と聞いてみた、返ってきた言葉は「ダイジィウブ ダイジョウブ」

このときに"あー、これヤラれたな“と確信し戦う覚悟をした。

覚悟を決め男性の話に適当に相槌をしている間に到着した、到着したのは「フィリピン国立美術館」だった。ちなみに本来なら1.3kmのところを2.5km走っており1kmの距離を無駄に馬車を走らされていた。
お願いした目的地と違うと言う選択肢もあったが、これ以上乗っていたらもっと運賃を請求されるかもしれないと思ったことからいち早く降りようと思い言わなかった、また美術館から国立自然史博物館までは歩いていける距離だったのでどうでもよくなった。

馬車が停まり私は50ペソを財布の中が見られないよカバンの中で取り出し差し出した。すると「チガウ1000ペソ」と案の定言ってきた。ちなみに私が円をペソに両替したときのレートは1ペソ=2.04円であったため2.5kmで2000円を請求されたことになる。
日本のタクシーには乗らないので日本の感覚はわからないが、泊まっていた宿からフィリピンのニノイ・アキノ国際空港までの距離(9.4km)で400ペソしないくらいで乗れるこを考えると、明らかにぼったくってきている。
ここから恐らく10分以上戦った

私 50ペソって言ったよね?
男 言ってない
私 言った
男 言ってない
私 冗談言ってる?乗る前に確認したよね!?
男 してない
弟 …
私 何回も確認したよね!?
      〜

この調子で払い渋っていると次第に男性は明らかに苛つきだし、話しながら何かを探すような仕草をし始めた。
このとき何を探していたのかは今となっては確認することはもう出来ないし、考えすぎかもしれないが初めに記載した事(お金を要求され拒んだところを殺されてしまった)事が起こてしまうのではないかと思った。

流石にまだ2日目で来週のタイにも行きたいし命に比べたら1000ペソは安い、と思い払うことにした。

1000ペソは流通しているペソの紙幣の中で最も大きいため念の為、カバンの奥底の普段使うお金が入っている財布とは別の財布に入れていたため1000ペソ支払うのに苦戦しながらも支払った。

読んでくださっている方は恐らくこれで終わりだと思いでしょう、まだ続きます。
ここからが本番と言ってもいいでしょう。


これで開放されると思い馬車から降りようとしたときときだった
男 オトウトニ1000ペソ
弟 …
私 なんで?

ここでなぜ弟が出発してすぐに飛び乗ってきたのかわかりました。2人分の代金を支払わせるためのトラップだったわけです。弟は終始喋らず果たして本当に弟なのかも怪しいですし、ビジネス兄弟だったのかもしれません。(あくまで憶測)

男 ワタシガイドガンバッタ、オトウトウンテン
  ガンバッタ、だから1000ペソ
私 持ってないよ
  (好き勝手喋ってるだけでガイドかよ)
男 モッテル、ミタ

確かに4000ペソ持ってました、でもなんで知ってるのか。
恐らく1000ペソ取り出すのに苦戦しているときにカバンの中で開いた財布を見られたのでしょう。本当に詰めが甘かった
フィリピンの紙幣は黄色だったり赤だったり青だったと区別しやすく現地人ならなおさらです、そのため覗かれたら一発で所持金がバレるでしょう。(1000ペソは青色)

財布の中身を見られてなおかつ一度払ってしまった今払わずに降りることはできない状態。

払いました。

まだ終わりません

これでいよいよ開放だと思うとまた、また引き止められ今度は何かと思うと
男 ウマニ500ペソ
私 冗談だよね?
男 ウマカワイソウ
どうやら本気だったみたいです
私 可愛そう?俺のほうが可愛そうだろ ボソ
男 アナタゼンゼンカワイソウジャナイ

「あなた全然可愛そうじゃない」このセリフで想像以上に日本語が出来、全てお世辞にも身なりがいいとは思えない男性の手のひらで転がされていたのだと気づきました。

去っていく兄弟

気づくと500ペソを払っており、馬車で去っていく兄弟の後ろ姿を写真に収めることしかできませんでした。


 最後まで読んでいただきありがとうございました。初めに書いたように、読んでいただいた方の不安を煽るような目的ではないのでそこだけはよろしくおねがします。
 最終的には、初めに提示された50ペソから50倍になり2500ペソ払うことになりました。皆さんは私のように無闇に興味本位で近づかず楽しい海外旅行をしてください。
 日本円にして5000円分を持っていかれた訳ですが読んでくださった方が笑ってくれたらあの2500ペソも報われると思います。

読みづらい文だったとは思いますが最後まで読んでくださりありがとうございました。

好評だったらまた書きたいなと思います、次は短いかもしれませんがタイの地獄寺で野良犬に恐怖した話ですかね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?