お金持ちになったら、死にたい気持ちはなくなるのか、人生をかけて実験してみた
小学校のころから、しょっちゅう死にたくて仕方がなかった。中学校くらいから働かなきゃ食べていけなかったので、家が貧乏なのが全部悪いと思っていた。
今どき、一億程度のお金は都会で暮らす人なら割と持っているみたいだから、お金持ちっていうとおこがましいが、資産が億越えをしたらもしかして、死にたい気持ちが軽くなるんじゃないかと思って、試してみた。
十年以上を費やした、自分の中では壮大な実験だ。とっても長い時間、必死で働いた。働いて投資をして、ひきこもりのうつ持ちだったけど勇気を出してお客さんと折衝したりいろんな国で仕事した。
そして億を越えた。けれど結果は惨敗。
全然死にたい気持ちは変わらなかった。
何をしても、誰に認められても、何を買っても、心の深いところには何も作用しない。死にたい気持ちには傷一つつかないことを感じ絶望した。
そのかわり子供や家族が不安なく暮らしていける家と、そこそこの車や時計と、今後資本主義が壊れない限り、お金がわいてくる泉のような高配当株と超長期債を残すことができた。
しょっちゅう死にたいとかつぶやきながらお酒をのんでいるから、子供への教育上は最悪だが、トータルでみれば、父親としてはいい線いっているんだと思う。
さて、お金では死にたい気持ちを解決できないことが分かったが、これでまた絶望しても仕方がない。これからどうしようか、何度でも方法を変えてチャレンジし続ける人生にしたい。
気持ちが落ち込むとき、身近な出来事や、いやな人などがきっかけになっているような気がして、ずっとそればかり考えてしまう。この繰り返しだったが、別に特定の人や出来事がいやなんじゃなくて、落ち込むのが先で、それに対して脳が勝手に、過去の経験とかと関連付けているだけなんだということに気づいた。
つらい出来事とか嫌な人なんか、本当はどうでもよい。興味もそんなにない。勝手に自分の脳が作り出しているイメージに惑わされているだけだ。
やっぱり、極端な落ち込みに対しては、対症療法になるが、脳をごまかすのが手っ取り早い。お酒?薬?それくらいしか知らないが、とりあえず飲んで、落ち込みやすい気持ちをぎりぎり社会でやっていけるとこまで持ち上げてみて、それからまた、別の方法を考えて試そうと思う。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?