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第ニ回 株について初心者でもわかりやすく講座!

前回は転換社債型新株予約権付社債というあまりにも初心者第一回とは思えない内容の解説を行ってしまった。

今回は前回よりは株っぽいかも。

第二回 空売り(ショートポジション)

転換社債型新株予約権付社債の次は空売りという支離滅裂な順序で行っていく。
空売りはロングポジション(普通に株を買って、株価が上がるのを待つこと。みんながやってる普通の株はだいたいこれ)ほどメジャーではないがそれなりに有名どころである。
株とは一概に「株を買って、売る!」という単純なものだけではなく、今回紹介する空売りや金融派生商品といった様々な形態が存在する。
ちなみに今回は紹介しないが、この「金融派生商品」とは魔境である。
転換社債型新株予約権付社債より圧倒的に難しい。
金融派生商品が全体的に難易度が高く、中でモオプション取引は意味不明だ。

買う権利を買う
買う権利を売る
売る権利を買う
売る権利を売る

何を言ってるのかさっぱりわからないと思うが、実際意味不明だし、これを理解している人間はこの世に一人も存在しない。

空売りってなんぞや

空売りとは、証券会社に対する嫌がらせみたいなものである。
借りたものを売って、安くなったら買い戻して返すのである。

例えば友達からゲームを借りたとしよう。
友達に「来月返すからスマブラ貸して!」と頼み込み、現在売却価格5000円のスマブラを借りたら即座にお店に持っていき売り飛ばすのだ。
そうして5000円の利益を得る。
最低である。
しかしこのままでは一ヶ月後にスマブラを返せなくなる。
だがスマブラはバグや運営会社の不正が発覚して値段が暴落、100円ワゴンで叩き売られることとなった。(あくまで例だよ)
友達への返却前日にゲームショップへ行き、100円ワゴンのスマブラを購入し、翌日何事もなくスマブラを渡す。

すると、5000円で売ったスマブラを100円で買い戻すことによって、4900円の利益を得ることができるのだ。
実に最低な行為であるが、友達は「スマブラちゃんと返してくれてありがとう!」としか思っていないので、全く問題ない。

これが空売りである。

これを証券会社相手に行うのが空売りである。

証券会社が所持している株を「ちょっと貸して〜」と言って貸してもらい、すぐさま売る。
そして株価が落ちてきたら買い戻して、何事もなかったかのように証券会社に返すのだ。

株式界隈では頻繁に行われていることだが、よく考えると倫理観が逸脱している。

証券会社はなんの得があるんや

一体何でこんな性格の悪いことをする連中に、証券会社は自身の持っている株を貸してあげるのだろうか。
ただただイイヤツなのかもしれないが、そんなことはない。

貸したスマブラを5000円で売って、翌日「スマブラ生産中止!現行品のみです!」となったらどうだろうか。
スマブラの値段は上昇していきプレミア価格がつくかもしれない。
一ヶ月後に返さなければいけないのに、5000円で売ってしまったから手元にスマブラはない。
仕方なく返却前日に10000円のスマブラを買い、返すこととなる。
これでは5000円の損だ。
そして貸してくれた友人はしめしめと返してもらったスマブラを売り、10000円を手にするのだ。

これ友人は最初から貸さなくても10000円の利益出せるじゃん!と思った方もいると思うが、実際の証券会社の貸付には手数料が発生する。これにより10000円+手数料が手元に入るから、利益が出るわけだ。

証券会社としては、株を当分売るつもりがなければ株価が下がろうと上がろうと売買しないので、その期間に貸し借りをして手数料でも搾り取ってやるかという魂胆である。

貸し付けてもらった個人は空売りをすることによって株価の上下で損益が決定してしまうが、証券会社としてはまだ「含み損、含み益」の段階である。
含み損益とは、まだ決定してない損益のことである。
1円で買った株が100円になっても、売らなければそれは現金にならないが、もっと上がるかもしれないから売りたくない。
つまり99円の含み益があるということになる。
逆に100円で買った株が1円になっても、売らなければその後また上がる可能性があるから売りたくない。
この状態は99円の含み損がある。

このように、空売りを行った本人は「期限までに必ず借りた株を返さないといけない」というタイムリミットから株を現金化し、その現金で買うことから含みでない本当の損益が出る。
しかし証券会社としては、株として渡したものが株として帰ってくるだけで、その株が貸したときより上がろうが下がろうが、売らなければまだ利益を出す可能性があるのだ。
そして手数料で利益を出すのだ。

つまりどゆこと

つまり、空売りとは「これから相場下がりそうだな」と察知した場合に借りた株を予め売って、安くなったら買い戻すことである。
なお、株は100円だったらどんなに下がっても0円と下限があるが、上限に関してはない。100円の株が5000兆円になることもある。
つまり100円で空売りした場合、max下がったとしても0円だから100円の儲けしかないが、5000兆円に上がったらそれを買い戻すために5000兆円の損失があるのだ。
こわいね。
利益は限定、損失は無限大なやばい取引だが、相場が下がると同時に利益を出せる数少ない金融派生商品でもある。
ちなみに、オプション取引も同じように株価の下落で利益を出すことができるが、圧倒的に仕組みが難しい。

犯罪に気をつけてね

ちなみに、空売りをするということは一時的ではあるものの証券会社の持つ株を大量に売るわけだから、その企業の株価は下がる傾向にある。
これを、その企業の株価を下落させることを目的に行った場合はなんか難しい法律に引っかかり罰せられる可能性がある。
また下がることを事前に知っていて空売りしたりするとインサイダー取引になる。
こわいね。

空売りって意外と簡単!

そう、空売りとは意外と簡単な仕組みである。
高く売って安く買い戻す。
これだけである。
これから全体的な市場の株が下がりそうだな、と思ったときロングポジションだと持っている株を売って撤退するしか手段がないが、空売りを知っていればそのような相場でも利益を上げることができる。

それと、オプション取引は売買の権利を更に売買するという概念をあまり日常生活で見ないから理解が難しいだけで、それさえクリアすれば実は意味不明ではない。

じゃあね

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