必要な人

娘が就職活動をしていた頃、1度、娘と一緒に自衛隊の説明会に参加させて頂いた事がある。娘がその説明会に参加する事を決めた時、自衛隊の採用担当の方がぜひ親御さんも一緒にと誘ってくれた。いい歳こいて一人で行きなよと最初は遠慮していたのだが、娘にどうしても1度来てほしいと言われ、行く事になった。会場に着くと、沢山の親子連れが来ていて、少しほっとしたのを覚えている。間もなくして、航空、海上、陸上それぞれの自衛隊の方の説明が始まった。会場一体が静まりかえり、誰もが熱心に耳を傾けている。もう何年も前の事なので、残念ながら詳細まで覚えていないのだが、それぞれ説明してくれた自衛隊の方々が心から自分達の仕事に誇りを持ち、一つ一つの任務に当たっていること、そしてどんな状況にも対応出来るように、毎日厳しい訓練を行っている事等を確か話されていたと思う。色んな話を聞かせて頂いた中で特に印象的だったのが、自衛隊員の中に1人として必要でない人等いないと話されていた事だ。1人1人に得意不得意があり、適正不適正もある。色んな知識を集め、色んな状況に対する為に、色んな人材を確保し、それぞれの特性を生かせる分野で任務にあたっていると確か話されていた。
自分の仕事に誇りを持ち、1人1人が必要とされる職場で働けるって、どんなに素晴らしい事なんだろう。
「人の生命を守る」仕事って、本当に沢山の仕事があるのだと思う。自衛隊はもちろん、警察や消防の方々、他にも沢山の方々が人の生命を守る為に今この瞬間にも様々な現場で働かれている事と思う。かという私は、人の生命を守るような素晴らしい事は今までした事がない。実にちっぽけで、可もなく不可もなく今日ものんびりと生きている。誰かに必要とされた事は、今までの人生の中であっただろうか?考えてもキリがないので、今日も様々な現場で様々な仕事をされている方達の無事を祈り、陰ながら応援させて頂きなから、今の私に出来る事を改めて考えていきたいと思った。

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