【随筆】モーニングルーティン
3月下旬から続いている平日のモーニングルーティンがある。
6:30に起床。
トレーニングウェアに着替えて部屋を飛び出し、近所を3kmほどランニングをする。
家に帰るとシャワーを浴び、朝食をとる。
それからコーヒーを淹れ、読書。
客観的に見て、優雅な朝である。
8:00ぐらいになると自転車を漕いで会社に向かう。
自転車は渋滞なんて関係ないので気楽なものだ。
思えば私は、何かそういう習慣のようなものをいきなり始めることが多い。
noteに小説を書き始めたのもそうだ。
星新一のショートショートを読んで「なんて自由な発想なんだ」「自分もこんな世界に飛び込んでみたい」と思ったのがきっかけで小説を書き始めた。
そんな小説を書く習慣も4月頃にストップ。
完全に停止してしまった。
入れ替わる形でランニングの習慣が始まった。
何かが始まると何かが終わる。
朝走っていると、思考がすっきりと整理される。
ぼんやりとした意識が徐々にクリアになっていく。
まるでレンズのピントを合わせるみたいに。
そして、シャワーを浴びて朝食をとり、コーヒーを飲みながら読書をしていたとき、気がついたことがある。
もっと自由でいいんだよな。
今まではなんだか、習慣に縛られていたような気がする。
〇〇しなきゃいけない、みたいな感じで自分を縛り付けていた。
多分、そういう性分なのだろう。
なんて真面目なんだろうか。
もっと不真面目に。
もっと自由に。
もっと楽しく。
好きなことを好きなように書く。
それでいいじゃないか。
今朝、そんなことに気が付いたので文書にしておくことにした。
ちなみにこの思考に辿り着いたときに読んでいたのは、村上春樹の一人称単数に収録されている「ヤクルト・スワローズ詩集」だ。
村上春樹だってこんなに自由に文章を書いているんだ。
いや、村上春樹だからこそと言ってもいいかもしれないが。
私も自由に文書を書こうと思った朝であった。
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