息子ー小2・1月

学童に迎えに行くと、息子がしょんぼりとしていた。
上目遣いで、こちらをそっと伺っている。
ああ、今日は調子が悪かったのだな、と思った。

「今日はだめだったんだ。3回もだったんだ。」
3回、今日の彼は癇癪を起こしたらしい。

2年生になってから、息子は学校で癇癪を起こすようになった。

理由はいくつかあるけれど
(あまりにも許し難い理由もあり、
私と夫は、スーツを着て、教頭との面談に向かった。)、
理由はともかく、
親も本人も、彼の制御し難い「イライラ」をどうするか、
どうしたら、彼は幸せなのか、考えるようになった。

息子は分かっている。

たった8歳の小さな頭で、
イライラすることは悪いことだし、
それで汚い言葉を吐いてしまったり、
物にあたってしまったり
(他者にはあたっていない…と聞いてはいる。)、
教室を飛び出してしまったり、
そんなのはいけないことだし、我慢すべきだと。

でも、ときどき、いや、割と頻繁に、
誰にも抑えられない、大きな怒りの渦が彼を襲うのだ。
そして、その嵐が去った後、
息子は激しい自己嫌悪に陥って、
「僕なんて、生きる価値はないんだ…」と、
つぶやいたりもする。

自分を嫌いになってまで、
学校に行く必要はないんだ、と、
伝えようとはしているけれど、
息子は毎朝学校に行く。

学校の教育相談には何度も足を運んだし、
病院で発達の検査もした。

結果的に、特に問題が分からず、診断も付かなかったが、
現状、著しく学校への不適応を起こしているのは明らかで、
役所に申請をして、福祉の助けを借り始めた。

少しずつでも、きっと、
いい方向に変わるだろう、と信じているけれど、
息子のしょんぼりした顔を見ると、
もう学校なんて行かなくていいんだ、と、
今日も言いたくなってしまうのだ。

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