Tableau デシル分析

今回はTABLEAUでデシル分析をする手順を説明します。
(使用データ:サンプルスーパーストア)
 
まずデシル分析とは、顧客の購買金額などを10等分にして各ランクごとの購入比率や売り上げ構成比率などを出して注力するべき顧客をグループ化
する分析手法です。
 例)100人の顧客の売上ランキングTOP100をデシル分析すると、
   デシル1・・・1位~10位
   デシル2・・・11位~20位
   デシル10・・・91位~100位
ここにパレートの法則を当てはめると、デシル1・2で売上の8割を占めるということになる。
 
①デシル分析をするには、まず「顧客ごとの総購入金額」が必要となる。
 なぜなら、サンプルスーパーストアなどのPOSデータは一回の購買ごとに
 データが分けられているため、顧客それぞれのデータ内すべての購入金額 
 でデシルを分けるので一人一人の顧客の購入金額の合計をまとめる必要が
 ある。
 その際に計算フィールドで使う式は、
 {FIXED [顧客名]: MAX([オーダー日])}
 

②前に作った「顧客ごとの総購買金額」を10等分する「デシル」を作成する。
 この「デシル」を作成する際に使う計算式は、
 IF[顧客ごとの総購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの総購買金額], .1) } THEN "デシル10"
ELSEIF[顧客ごとの総購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの総購買金額], .2) } THEN "デシル9"
ELSEIF[顧客ごとの総購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの総購買金額], .3) } THEN "デシル8"
ELSEIF[顧客ごとの総購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの総購買金額], .4) } THEN "デシル7"
ELSEIF[顧客ごとの総購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの総購買金額], .5) } THEN "デシル6"
ELSEIF[顧客ごとの総購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの総購買金額], .6) } THEN "デシル5"
ELSEIF[顧客ごとの総購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの総購買金額], .7) } THEN "デシル4"
ELSEIF[顧客ごとの総購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの総購買金額], .8) } THEN "デシル3"
ELSEIF[顧客ごとの総購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの総購買金額], .9) } THEN "デシル2"
ELSE "デシル1"
END
 
計算式の中のIFは「次の条件の場合」という意味
      THENは「この条件に合うなら" "」という意味
      ELSEは「この条件に合わないなら」という意味
      PERCENTILEは「指定された部分を取得する」ということで
      例えば、{PERCENTILE([顧客ごとの総購買金額], .2) }なら
      顧客ごとの総購買金額の20%部分を取得ということとなる。
 

③visの作成
 列に「デシル」 行に「顧客ごとの総購買金額」を入れることでデシル
 分析を表すvisが完成する。
 
完成版

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