【私の転職体験】腰掛け派遣社員|ブラックからホワイトへの華麗なる(?)転身
すでに十数年前のこと。
私はブラック会社で働いていました。
朝は7時に出勤し、夜は23時くらいに帰宅するという立派な社畜でした。
社員という立場ではありましたが、時給換算するとパートさんよりも低い給料。
もちろん早朝出勤代も残業代も出ませんでした。
(ちなみにボーナスは2年間で「支度金5万円」が出ました)
しかし、無知でボケっとしていた私は「そんなものかな」と2年働き、寝不足で車を自宅のガレージにぶつけて廃車にし、そこでやっと目が覚めました。
そこから、転職に向け動き始めることに。
まずは会社に退職を伝えました。
今の自分なら(そんなこと言うなんて馬鹿か)と思うところですが、当時は「会社に迷惑かけて申し訳ない」という気持ちでいっぱいお人好しを通り越してお馬鹿な女でした。
案の定、
辞めるなら代わりの人材を探せ!
次の仕事が決まるまでは辞めるな!(お前なんて他所で採用されないよ、とのお言葉付)
というお達しが。
本当にブラックですね。
「友達なんていないんです!」という悲しい嘘をつき、次の仕事を探し始めました。
当時勤めていた会社は、ほぼ24時間営業のサービス業でした。
コンビニのような職場だと思ってください。
なけなしの休みは平日ばかりでしたが、転職のための面接にはちょうど良かったです。
そのとき考えていたのは「椅子に座って働く職場が良いな〜」ということ。
あと、ちょっとオシャレなオフィスカジュアル服にも憧れていました。
しかし、焦って転職先を決めては、同じようなブラック企業に当たってしまう可能性が高いです。
そこで私は、職歴を積むことにしました。
具体的には、見栄えしそうな肩書の企業で働くことです。
もちろん、デスクワークで。
誰もが「お!?」と思う有名企業に派遣かパートで入り、その後より良い仕事に転職する!
もちろん「キミはなんて優秀なんだ!ぜひ正社員に!」という直接雇用オファーでもOK。
今思うと、杜撰な転職計画です……
私はさっそく、とある派遣会社に登録しました。
さっそく派遣会社の担当者に「有名企業で…給料は安くても良いです」と伝えました。
ところで、派遣の担当者が打ち合わせのたびに珈琲を奢ってくれるので
「自腹切るなんて!なんて良い人だ!この人に報いるためにも、受けた仕事はきっちりやろう!」
とも思っていました。
今なら分かる。
自腹じゃないよ、経費ですよ。
さて、派遣の担当者が持ってきたリストの中に、有名大学の事務の名前がありました。
どうやらこちらは逆オークション形式らしく、一番安く上がる人件費を出した派遣会社に仕事が回るそう。
もちろん最安値でお願いし、無事に有名大学の事務で働けることに。
期間は相互了解の上、3ヶ月ごと更新でした。
この3ヶ月はなかなかハードで…
事務のイロハやコツを学んだり
英会話教室に通ったり
次の転職先を探したり
TOEICを受けてみたり
しかし、なぜかブラック企業で働いていたよりも時間があり、精神的にも落ち着いていました。
特に大学は学食のご飯も安く美味しく、図書館も利用でき、エアコンの聞いた部屋で、怒鳴る人もおらず仕事ができる…
これが非・ブラックの職場!
すごい!快適!
このまま派遣で継続しても良いかな…
とも思いました。
こんなに快適なら、ずっとこのまま働いていても…と。
でも、そこは低賃金で掴んだ仕事。
こんな給料ではやっていけないことは明白です。
私は「有名大学で事務経験あり!」という経歴を引っさげて、また仕事を探し始めたのです。
派遣を続けながら、面接を受ける日々。
割と偶然にも良い点が取れたTOEICのおかげもあり、なんとか輸入商社の事務に正社員として採用されました。
派遣社員だと契約期間があるため「〇月〇日から働けます」と明確な開始日が伝えられたのが、とても良かったです。
そして意外だったのが、直近の派遣だけではなく、ブラックな正社員時代の勤務や報酬などを聞かれたこと。
勤務シフト
給料
ボーナス
勤務内容
やはり同じ正社員という立場からか、過去の待遇はとても気にしているようでした。
その一方、能力やスキルは「有名大学での事務」が大きなポイントとなったようです。
その後、私は実家から出て一人暮らしを始め…
恋人ができ…
結婚し…
子どもが産まれ…
そして今。
また、転職を考える時期がきたのかもしれません。
子どもが通う予定の小学校は、学童の受入れ人数が少なく入れない率90%ほど。
そのため時短か在宅ワーク中心の仕事形態を考えています。
しかし、今は以前の私とはちょっと違います。
少し知識が付き、図々しくなり、ピュアな心はなくなりました。
まずは長らくお世話になっている今の職場で「在宅システム作ってください」と要請しようと思っています。
もしそれが不可だった場合は、転職です。
過去の転職は私の人生の岐路でした。
あのままブラック会社で働き続けていたら、家庭を持つことはできなかったでしょう。
確実に、転職で人生が変わりました。
これからも、状況によってはこれから何回も転職の機会があると思います。
ひとつひとつ自身(と家族)にとってなにが最適かを考えて、一所懸命ぶつかっていきたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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